葉隠入門 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #11455 / 本
- 発売日: 1983-01
- 版型: 文庫
- 208 ページ
エディターレビュー
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『葉隠』は、佐賀鍋島藩に仕えた山本常朝が、武士道における覚悟を説いた修養の書である。太平洋戦争時に戦意高揚のために利用され、それゆえ戦後は危険思想とみなされることもあったが、その世間知あふれる処世訓は、すぐれた人生論として時代を越えて読み継がれている。
本書は、『葉隠』を座右の書とする三島が、抜粋した名句からエッセンスを抜き出し、中核をなす「死の哲学」に解釈を加えたもので、『葉隠』の魅力と三島の思想が凝縮された1冊になっている。
武士といえども藩の組織人であり、彼らに説かれた処世訓は今の企業人にそのままあてはまるものが多い。トップの決断の仕方、上司や部下をうまく操る方法、立身出世の条件、リストラの仕方、仕事の優先順位の決め方などは大いに参考になるはずだ。また三島による「準備と決断」や「精神集中」などのエッセンスは、このノウハウが小手先から出たものではなく、並々ならぬ覚悟から生まれていることを教えてくれる。ほかに恋愛論や子どもの教育論などもあり、生活全般におけるユニークな視点を見つけることができる。
三島は『葉隠』を、死を覚悟することで生の力が得られる逆説的な哲学としてとらえている。「死という劇薬」が生に自由や情熱、行動をもたらすとし、それらが失われている現代の生に疑問を投げかけている。本書が書かれたのは三島が自決する3年前の昭和42(1967)年。三島を「行動」に駆り立てた思想の一端に触れることができるだろう。(棚上 勉)
内容(「MARC」データベースより)
「武士道とは、死ぬ事と見付けたり」で名高い「葉隠」は、自由と情熱を説いた書である。私にとってただ一冊の本、と心酔し、実践することに情熱を注いだ著者が、現代に生きる「葉隠」を説く。再刊。
カスタマーレビュー
日本人の極意が詰まっている
一読したが、この本を果たして「読了した本」の一冊に数えていいのか、疑問に思ってしまった。この本は、三島という作家から想像される内容と比べれば易しいものの、他の作品と同じく、深い含蓄を持っているように思える。ゆえに一読では大半を理解することは難しいと思われたからだ。
それでもこの本が現在でも多くの人に愛されているのは、我々の心身の部分々々にずきずきとインパクトを感じさせるからであろう。それは我々が日本人である証拠のように思える。
一読目は理解する以前にこの本の衝撃を感じ取ってほしいと思う。それからは折に触れて再読するのがよかろうと思う。後半の葉隠の現代語訳は、何度も読み返すうちに味が出てくると同時に、その真意があらわになってくるだろう。
面白い
常朝の「葉隠」は陰鬱な書では決してない。それとは反対に、非常に明るい本と言える。あくびを止める方法だとか、人にアドバイスするタイミングや方法など人生を楽しく生きる方法を書いているとすら感じられるくだりも多い。
三島が葉隠れをどのように受け取ったかは、私には想像できないが、三島の解説は面白い。読み易いし、訳も屈託がなく気持ちが良い。
インテリや男女についてなど、非常に痛快なところも多く、繰り返し読める。
三島由紀夫の世界
三島先生の葉隠入門を読むまで、武士道といふは死ぬ事と見つけたりと言う一説しか知らず、思想的に非常に偏った本ではないかと言う偏見を持っていた。三島先生の葉隠入門を読み、葉隠聞書の中で触れられている前日から翌日の予定を立てる、部下によく声をかけるなど現在でも有用な教訓が述べられていると言う事がわかった。しかし、三島先生がおっしゃるように逆説的な本であり、葉隠が静かに語っている時にはその奥に激しく燃えるものがあるように思う。





