ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #43170 / 本
- 発売日: 1996-02
- 版型: 文庫
- 249 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生。勉強はできないが、女性にはよくもてる。ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪いのだ。この窮屈さはいったい何なんだ。凛々しい秀美が活躍する元気溌刺な高校生小説。
カスタマーレビュー
矛盾。
この本は何か引っかかります。
表現が上手で話も面白くて、主な登場人物は生き生きしてます。
人によっては、彼らに強く惹かれる方もいらっしゃるでしょう。
そしてもう一つの魅力は、主人公が偏見を押しつける人々に
「間違ってる」と言い、世間の「良識」とか「価値観」を、
ずばずばと大胆に切っていく所にあると思います。
ですが、他でもないこの山田詠美さん自身が、
大きな偏見を持ってこの小説を書いています。
つまり、「偏見」に対して「偏見」で返り討ちしているのです。
槍玉にあげられている人間の描写が薄すぎます。
これはあまりに酷く、矛盾してます。
結局、塗られた泥を相手に塗り返しているだけなのです。
主張している内容は悪くは無いと思うのですが、
「目には目を」では、無意味だと思います。
一つの立場から見た、とても偏狭な一つの考え方としては認められます。
ですが相手や自分の周りの立場を顧みない主張は、
余り説得力を持っているとは思えません。
言っている事は魅力的ですが、その点で言うならば
正直私にはその辺のオタク小説と同じレベルだと思いました。
正論とは思えない
小学生のときの委員決めのシーンはよかったが、
高校生になったら何だか破綻している気がする。
単に勉強せずに、彼女との付き合いだけを考えている。
それは勝手だと思うが、一生懸命に勉強している人の人生をつまらないと批判するのはどうかと思ってしまう。
確かに勉強よりも大切なことはあると思う。
でも勉強できる人をバカにするのでは
秀美の言い分が、ただの負け惜しみに聞こえる。
秀美の正体
『勉強が出来ない』わりにはしっかりとした考え方がある。果たして本当に秀美は勉強が出来ないのだろうか。
出来ないのではなく、しないだけなのではないか。であるならば、できれば勉強をするのか、しないのかに対しての葛藤が
もっと描かれてもいいのではないかと思いました。
しかし、作者のあとがきを読み、その考えは一変しました。
秀美は本当に勉強ができないのである。
いわゆるバカであり、本当は皆から嫌われ、今でいうギャル男なのではないか。
それを作者が無理矢理、理想を詰め込んでしまい何がなんだか分からない正体不明の少女漫画に出てくるような
少しひねくれた理想の男の子に仕立て上げてしまったのである。
また、全体を見渡すと言いたい事は分かるのだが、それを分かりやすく伝えようとするが為、善悪がはっきりつき過ぎ、
登場人物が薄っぺらく、なんだか嘘くさい雰囲気のするものになっている。いわゆるテレビドラマ的でそれが好きな人には
向いている分かりやすい内容であるように思われる。





