百万遍 青の時代〈上〉 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #329140 / 本
- 発売日: 2006-08
- 版型: 文庫
- 527 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
今日、三島が死んだ。俺は高校を辞め、教護院から放逐された。1970、あてどない漂流が始まる。衝動を持てあまし、世界との齟齬を感じながらも、俺は小器用に大人たちと渡りあってゆくことができた。そんなある日、俺は幼馴染の女と再会する。ささやかな幸せに満ちた同棲生活。しかし俺は、刹那を生きるアウトローたちとの暮らしこそを、望んだのだ。花村萬月、入魂の自伝的長篇。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
花村 萬月
1955(昭和30)年、東京生れ。’89(平成元)年、『ゴッド・ブレイス物語』で小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。’98年、『皆月』で吉川英治文学新人賞を、『ゲルマニウムの夜』で芥川賞をそれぞれ受賞。人間の生の本質に迫る問題作を、発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
花村の自伝的小説、4部冊一巻目
すでに4冊読みきった後のreportだ、ご理解戴きたい。
この本では三島の割腹と主人公,維朔の高校退学、そして収容されていたキリスト教施設からの追放に始まりstoryが紡がれる。三島の時代というのはこの事件を知る年代にとってかなりepock makingな事件であるはずだ。
そして維朔は若干16才、何処にも所属しない、何処にも行き場が無い。という状況に孤独の実存、自己保存の危うさを覚え嘔吐する。
このくだりは非常に秀逸だと感じる。中々このような年代でこういう状況におかれた経験のある方はいないだろう。
そして維朔はとりあえず旧知の友を訪ね、自らのこれからの想像出来ない道を歩き始める。
勤労青年になった友人との再会、小学生持代の女子同級生との再会、性的関係から微妙に繋がり始める相手との齟齬、若すぎ,幼すぎ、そして好奇心旺盛な青年は結婚さえ考えている相手との生活を放擲しヤクザにちかずいていく。
苦い。。。。今となっては相手の女性に同情を禁じえない。
しかし自分がもしこの年代でこの状況に置かれたなら理解できない事もない。
純粋に守りに入り、結婚という形を夢見る女性とやはりまだ青い、瞬間的には同感しながらも違う夢を見る男、、、、
この年代の男はこんなものだと考えてもいいと思う。
男も女も経験をつんでどんどん巧みに、頭脳的に相手を計算づくで動かそうとする。
そんなものだ。
次巻、是非通しで読んでもらいたい。





