ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #15674 / 本
- 発売日: 1990-10
- 版型: 文庫
- 110 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
まるで心がゆるんで溶けてしまいそうなくらい気持のよい、1961年の春の日の午後、川岸の芝生に寝ころんで空を眺めていた。川の底の柔らかな砂地を撫でるように流れていく水音をききながら、僕はそっと手をのばして、あの神秘的なランゲルハンス島の岸辺にふれた―。夢あふれるカラフルなイラストと、その隣に気持よさそうに寄り添うハートウォーミングなエッセイでつづる25編。
カスタマーレビュー
摩訶不思議な世界
ランゲルハンス島というのは、確か生物で習ったインシュリンを分泌するところでしたよね。これが不足すると糖尿病になる。糖尿病患者はインシュリンを打ってもらう必要が出てくる。どうでもいい話ですが、このような授業を放り出して学校をサボってなんか幸せな景色を見るか、そんな話であったような記憶があります。村上春樹の作品の原点のコア部分を探るには、エッセイを読むとヒントが多いような気がします。このヒントはこの「ランゲルハンス島の午後」という文章(本、丸ごとではありません)にうかがうことが出来ると思ってます。「学校の勉強よりももっと他に大事なもんがあるんだ」という単純明快な確信。その確信をこのような文章と絵で描けるというのは、結構本人も(水丸さんも)楽しんでいたような気がしますね。
天気のいい休日の午後に屋外でどうぞ
「ランゲルハンス島」?地中海に浮かぶ小さな島、というイメージだったが、まさか私の中にもあろうとは。たぶん生物かなにかの授業で習ったんだろうが。
タイトルはともかく、ちゃんと本文を読むとそれなりに書いてあるんですね。ダブルミーニングではあるが。
旅に出るとき、一緒にいるとほっとする。そんな本。
この本の良い点は二つ。
一つは絵がカラーであること。色彩も明るくて遊び心があり、一つ一つのオブジェクトを見るのが楽しい。
二つめはエッセイの味がさっぱりしていること。
旅に出るとき、ふと時間が空いたとき、気軽に取り出せる気の置けないこの本。
一つ二つエッセイを読むだけで、旅に出て開放的な心がさらに色々な思いに広がっていく。ふと人生を振り返ってみるもよし、自分のエッセイを思い描いてもよし。何度も同じ所を読み直して、何度もぷっと吹き出してももちろんよい。
そして最後に、何よりこのパートナーの素敵なところは、決して旅先での私の心を乱すことなく、ほんのりと、そっと黙って付き添っていてくれることだ。





