100回泣くこと (小学館文庫)
|
| 価格: | ¥ 480 1500円以上は送料無料 詳細 |
発送可能時期: 在庫あり。
販売、発送は Amazon.co.jp
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #21582 / 本
- 発売日: 2007-11-06
- 版型: 文庫
- 208 ページ
エディターレビュー
内容紹介
10万部突破のロングセラー、待望の文庫化
交際3年、求婚済み、歳の差なし。ここが世界の頂点だと思っていた。こんな生活がずっと続くんだと思っていた――。精緻にしてキュート、清冽で伸びやか。野間文芸新人賞作家が放つ、深い喪失を描いた物語。
内容(「BOOK」データベースより)
実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだった。四年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。彼女は、一年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。ブックの回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた―。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中村 航
1969年岐阜県生まれ。02年、「リレキショ」で「文藝賞」を受賞しデビュー。「夏休み」が芥川賞候補に。「ぐるぐるまわるすべり台」で「野間文芸新人賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
開かない箱
プロポーズ記念日に
「何かプレゼントをするよ」と言う彼に.
「お守りとして絶対に開かない箱を作って欲しい」と彼女は言った。
生あるものが避けて通る事の出来ない死という壁に苦しみながら悩みながら.そして涙を流しながら立ち向かう姿に胸をうたれました。
もし少しでも興味があるなら.この本を手に取って読んでみて下さい。
読み終えた後に人にすすめたいと久しぶりに思わせてくれた.そんな本でした。
この本に出逢えて本当に良かったです。
ちょっとした幸せが
激しい情熱もドラマもないけれど、確かな幸せを感じさせてくれる一冊。
結婚に向けて、練習をする二人。
些細な毎日に、確実に幸せを育もうとする二人。
それはやっぱり些細なことから、崩れていってしまうものかもしれない。
そんな儚さをしみじみと感じる。
この年でも藤井君の気持ちになりきってしまった。
岐阜県は揖斐川の近く、高校を卒業し浪人生として藤井君が受験勉強をしていた図書館。その駐車場で初めて出会った彼と「ブック」。それから実家で一緒の楽しい日々、そして翌年の春には家を出て「ブック」と別れて4年。一方で友達の紹介で3年前に出会った「彼女」と藤井君。「ブック」と「彼女」と藤井君のトライアングルに、実家の母親、ガソリン満タンで4年間放ってあったバイク、GSの加藤さん、「彼女」の両親、その他でドラマは始まっていく。「ブック」の具合がどうも良くない。母親は心配してよく藤井君のアパートに電話が。そして7月7日に「彼女」がリュックを背負って藤井君の新しいアパートに越してきた。そこから先は話の展開が、読者の日常、身内の或いは周辺の人の病という不幸に完全に重なり、読むのも辛く悲しい。真面目な若い藤井君と彼女のこれからの人生にエールを送りたいと思っていた矢先に・・、なんということだろうか。
4年間放置していたバイクの分解掃除と修理で復活。バイクの好きな人にはこたえられない文章が印象深い。藤井君が理科系志望であり「大学への数学」(東京出版か研文書院か)を一所懸命に解いていたのが懐かしい。「彼女」のこの手術や入院の描写は読者の近親者で同じ境遇の方々は多いはずであり、本当に身につまされる。そして「ブック」も藤井君との再会はわかったはずであり、「ブック」と最後のお別れも出来たことに安堵した。輪廻転生、それぞれまたどこかで会えるだろう。





