逆説の日本史〈8〉中世混沌編―室町文化と一揆の謎 (小学館文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #22454 / 本
- 発売日: 2004-05
- 版型: 文庫
- 495 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
“逆説”シリーズ累計250万部突破、全日本人必読の新・日本史
室町時代といえば足利尊氏が南北朝の混乱期を経て武家政権を確立した1336年から織田信長によって将軍足利義昭が追放された1573年までの間を指すが、本書は“天皇になろうとした将軍”足利義満の権勢の後、室町幕府の弱体化が進行する過程に焦点を絞り、来るべき群雄割拠の時代の予兆を詳述する。“無政府状態”と化した時代―下克上の世になぜ、宗教の力が全国に及び、日本歴史上有数の禅宗文化が花開いたか、その謎に迫る痛快日本史、必読の書。
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ世阿弥の名前に「阿弥」がつくのか?応仁の乱の原因は“日本史上最大の悪妻”日野富子の嫉妬だった!?既成の秩序や価値観が崩壊する一方で宗教が隆盛を極め、新たな文化が花開いた「室町」という時代の胎動、来るべき群雄割拠の予兆を説きおこす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
井沢 元彦
作家。1954年愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の八〇年『猿丸幻視行』で第二六回江戸川乱歩賞受賞。以後作家活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
将棋の“意味”は日本人なら知っておきたい!
「懶惰の帝王」足利義政編から室町文化の光と影編まで。
ヨーロッパでも“中世暗黒時代”といいますが、日本の室町時代も、天魔王・義教が没した後はまさに混沌の時代が続きます。
その集積が応仁の乱ですが、それに到る複雑というか、「なんでそうなるの?」と呆れるくらいの勢力争いが詳しく書かれています。
このあたりも高校の日本史をしっかり補完してくれるという意味でも歴史の深さを知らせてくれる良書(良巻)です。
室町文化についてでは、日本独自の文化の代表ともいえる将棋について項を割いており、奇しくもなのか、参考にしたのかどうか分かりませんが明石散人『謎ジパング』で触れているのと同じく、将棋≠戦争ゲーム論という同じ結論に達しているのが面白いところです。
内容はさすがというかこちらのほうが丁寧。
面白い!ためになfる!
室町文化、一揆の真実が分かります。
「う~ん、そうだったのか。」と思わず声が出ます。
まさに目から鱗です。一気に読んでしまいました。
歴史好きにはたまりません。
そうでない人も、これを読めばきっと歴史好きになります。
現代に繋がる室町文化
「逆説シリーズ」第八作。応仁の乱を中心に、一揆、現代に繋がる室町文化などについて語られる。
歴史の授業の時は、"誰が何のために戦っているのか"良く分からなかった「応仁の乱」を整理して解説してくれるので有難い。思っていたより一族内での争いが多く、保元・平治の乱を思わせる。やはり結論は同じで、時の権力者(=義政)が脆弱だと天下が乱れるという見本である。それにしても、日野富子の悪女ぶりは凄まじい。日本史上稀代の悪女と言うのもうなづける。この中で、朝倉孝景の「戦国版十七条憲法」を紹介したのは著者の手柄であろう。"隠れた"史上初の戦国大名である。この「十七条」を忠実に守った信長に朝倉家が滅ぼされたのは歴史の皮肉と言う他はない。私は惣国というものを良く知らなかったので、惣国一揆と一向一揆の違いを丹念に解説してくれるのも有難い。以降は室町文化に焦点が当てられる。能に対する評価と世阿弥が果たした役割の大きさには異論がないのだが、通説の範囲内か。将棋論はお笑い草。「将棋=マネー・ゲーム」論は特に噴飯物。戦国時代において、敵方の兵を捕虜にして自分の配下に入れる事は日常茶飯事だったろうから、将棋がそれを取り入れたと考える方が自然である。公家だけでなく武士も将棋を愛好していたのだ。また、私はソフトウェア開発を生業としているが、CPUの性能向上によって、将棋の名人も将棋ソフトに勝てなくなる日が(残念ながら)来るのである。井沢氏も自分の得意でない分野に口を出さない方が良い。これを除くと、室町文化がほぼそのまま現在に繋がっているという主張は首骨できる。特に「南京大虐殺」に触れている部分は100%賛意を表する。当時、南京の人口は20万人であり、南京陥落後も人口の変化は殆どなかったと言う。これで「30万人」虐殺できる筈はない。
歴史上の著名人が余り登場しない室町時代の中期以降(戦国時代の前)にスポットを当てて、その時代の特質を浮き彫りにし、現代へと繋がる文化・日本人気質を解析してみせた労作。




