希望ヶ丘の人びと
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #142309 / 本
- 発売日: 2009-01-16
- 版型: 単行本
- 522 ページ
エディターレビュー
内容紹介
亡き妻のふるさとに住む父子を描く感動長編
亡き妻の“ふるさと”――そこには、彼女と仲の良かった友だちがいて、
彼女のことを好きだった男がいて彼女が初めて恋をした人がいた……。
70年代初めに開発されたニュータウンに引っ越してきた父と子の、かけがえのない日常を描く感動長編。
主人公の私〈田島〉は、この春から小学五年生になる亮太と中学三年生になる美嘉とともに
「希望ヶ丘」にやってきた。ここは、2年前にガンで亡くなった妻・圭子の“ふるさと”であり、
今度の引っ越しは、脱サラして進学塾の教室長への転職を決めた私自身の再出発でもあった……。
いじめ、学級崩壊、モンスター・ペアレント、家族の死――あなたはいま、子どもたちにどんな「希望」を語れますか?
内容(「BOOK」データベースより)
いじめ、学級崩壊、モンスター・ペアレント、家族の死…。70年代初めに開発された街・希望ヶ丘…そこは、2年前にガンで逝った妻のふるさとだった…。亡き妻の思い出のニュータウンに暮らす父子を描く感動長編。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
重松 清
1963年、岡山県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て執筆活動に入る。99年に『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年に『ビタミンF』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
ホッとする
今回は長編です。相変わらず、重松節が炸裂しています。
登場人物の中では「エーちゃん」が格好良すぎ。作者のE.Yazawa好きがそのまま現れているという感じですが(^^ゞ
その他のキャラクターも何故か憎めず良い感じ。完全な悪者キャラクターがいないんだよなあ。どの登場人物も人間のもの悲しさが出ているというか。
本当に人の気持ちが分かる作家さんです。どんな駄目な人でも駄目なまま終わらせないのが重松さんの小説の良い所だと思う。しかも、小説に出てくる人はみんなどこかしら駄目なんだよなあ(^_^)
いつか映画化して欲しいですこの小説。そして自分としてはこういう小説を書く人に学校の先生になって欲しかったし、子どもの時にこういう大人の人に出会いたいものだなあとなんかしみじみ感じてしまいました。
サイコーでした
重松さんの新作は500ページを超え、しかも2段組。
読むのも大変でしたが
読後感は最高に良かったです。
亡き妻のふるさとに二人の子どもと引っ越してきた田島さん。
その希望ヶ丘での生活を通して
本当の希望とは何なのか、
我々に問いかけてきます。
ぐっと来る台詞も多々あり、
時には笑え、時には涙し、
重松節の真骨頂ここにあり、の一冊でした。
登場するキャラクターもひとくせもふたくせもあり、
見ているだけでも飽きない面々でした。
その中でもやはり『エーちゃん』はサイコーな人物。
やることは無鉄砲すぎて、でも、憎めなくて、愛すべき人物でした。
強いだけではなく、弱さも持っていて、人として
もっとも魅力的な人物でしたね。
子どもたちが、そして大人たちが希望を持って
生きていける毎日であればいいなぁ。
子どものために大人は一生懸命頑張らなくては。
そして大人も自分の希望を忘れずに生きていかなくちゃね。
心に語りかける物語
妻を亡くした田島が、希望ヶ丘という妻が子供時代を過ごした街で苦難にぶつかりながらも精一杯子供たちと生きていく話なんだろうというのは分かっていたが、それでも十分に感動できる物語だった。親の義務は子供の「いま」を幸せにすること以上に、子供が「明日」になにかを託せるようにすることなんだという父親の強い意志はとても立派で強く共感できた。
また、エーちゃんの行動が格好よくて、特にエーちゃんが授業参観に「参加」する様子は爽快でまさに生涯語り継がれるオンステージだと思った。田島がエーちゃんに憧れ、「もしも妻がエーちゃんと結婚していたら…」と考えてもしょうがないことを考えてしまう田島の気持ちも理解できた。田島とエーちゃんの会話の中で、「大人の『もしも』は残酷なものだ。子供の『もしも』は未来に向けた可能性の『もしも』だが、大人の『もしも』は過去にしか向かわない後悔や愚痴の『もしも』だ」というのは納得できるものだった。現実はここにあって、『もしも』を考えるのは現実を否定することだというエーちゃんの想いは心に響いた。言われてみればもっともだと思うのだが、このように考えることができるのはこの著者ならではだと思う。




