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天涯の花

天涯の花
By 宮尾 登美子

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  • Amazon.co.jp ランキング: #639754 / 本
  • 発売日: 1998-01
  • 版型: 単行本
  • 443 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
養護施設で育ち、四国の霊峰・剣山の山奥の神主夫婦の養女となった珠子。山の厳しくも美しい自然、心優しき人々との出会い、そして初恋。少女の生の輝きを情感豊かに描く長編。(解説・高橋敏夫)

内容(「BOOK」データベースより)
四国の霊峰・剣山の四季を背景に無垢なたましいを持ち続ける少女の成長と恋を描く。

内容(「MARC」データベースより)
養護施設で育った珠子は園長のすすめで四国の霊峰、剣山の中腹にある剣神社宮司夫妻の養女となった。剣山の四季を背景に無垢なたましいを持ち続ける少女の成長と恋を描く宮尾文学の新境地。


カスタマーレビュー

しばらく出会えないかも5
 何年かに一度、「しばらくもうこんな本には会えないかも・・・」と、読後に感動しながらも、寂しさを覚えることがある。
 そして、これも何年かに一度、どうしても物語の舞台となった土地を訪ねてみたくなる。

 来年の夏は、キレンゲショウマが咲く頃、四国徳島の剣山に登ってみようと思う。「天涯の花」とは、高山植物キレンゲショウマであり、純粋なまま少女から大人になっていく主人公、珠子そのものである。
 松たかこの初座長舞台でも有名になった「天涯の花」だが、舞台の再上演は、もうないのだろうか。ぜひ観てみたい。

 女の一生ではなく、15歳から20歳までを描いた物語であるだけに、その純粋な美しさは、他に例を見ない。

四国の霊峰と言葉によばれる3
この本で一番すばらしかったのは方言です。などと言っては叱られるだろうか。
主人公は、数奇な運命の持ち主である。性格やいずまいに品性もある。好感を持って、見守っていく心境である。
これは、生や死に触れうる物語である。美しいものがあること、それを感じとることの素晴らしさがある。

しかしぐいぐい進む圧倒的なストーリーがあるわけでない。一人の捨て子が生きてゆく、という力強くも一歩一歩進むようなお話だ。これがこの著者の魅力なのかも知れないが、初めて読んだ私には、この物語の世界は実は少し物足りなかった。
でも、方言がすごくいい。

「えらい静かじゃなあ。」とか「長うにここにおって頂かないかん。」(これはなんと、高山の花のことなんですよ。)とか、いい感じだなぁ・・・。四国の霊峰「剣山」に、行ってみたくなりました。

心がピュアになる5
とにかく主人公の女性の純粋さに感動します。普段忘れがちな他人への思いやりをこの本を読んだ後はいつも思い出します。そして山の四季の風景の記述はすばらしく、特に高山植物についての個所は読んでいて実際に山に登った
気分にさせてくれます。ドラマなどでストーリーを知っているかたでも再度読まれることをお勧めします。