東京シック・ブルース
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #531073 / 本
- 発売日: 1996-09
- 版型: 単行本
- 405 ページ
エディターレビュー
内容(「MARC」データベースより)
1968年、フォークギターを抱えて上京した。大学生になったぼくの周りには、いろんな人がいて喜びと悲しみと怒りのなかで様々なことが起きた。学生運動、恋、友情、出会いの中で成長してゆく容一の青春ストーリー。
カスタマーレビュー
「雨鶏」とともに、芦原すなおの最高傑作。
芦原すなおの香川出身の学生を主人公にした小説にはハズレがひとつもない。
60年代の、学園紛争とデモでほとんど授業が行われていないほど荒れている大学に入学した主人公が、地元では出会えなかったような様々な考え方の人達と出会い成長していく話。成長していくといってもそんなに分かりやすい変化をするわけじゃないけど。
全体的なトーンは暗いけど、ホラー映画のようなわざとらしい暗さじゃなくて、ついつい浸っちゃうような自然な暗さ。中にはちょっと笑える会話のやりとりがあったり、明るいキャラクターなんかも出てきたりするんだけど、その上でしっかり暗い。
登場人物がすぐ哲学やドイツ文学から引用したセリフを喋りだすのを読んで、21世紀の大学生は時代のギャップを感じてびっくりです。こんな時代があったのか…!
話は終わりに近付くにしたがってだんだんと重さを増していき、ああこれで終わったら救いが無いなあ、とか、主人公死んだりしたらヤだなあとか思いながら読んでましたが、さすがにそんな安易な終わり方ではありませんでした。
ラストシーンは、雲のすき間からかすかな光が射したような感じ。ハッピーエンドとは言い難いけど、主人公には明るい未来が待ってるような予感。
上手いです。芦原すなおを見る目が変わった。

