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続 大きな約束

続 大きな約束
By 椎名 誠

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  • 発売日: 2009-05-01
  • 版型: 単行本
  • 272 ページ

エディターレビュー

内容紹介
シーナ家では今日もサンフランシスコに住む「岳の息子」風太から「じいじい」に電話がかかってくる。娘はNY、息子家族はサンフランシスコ。あいかわらず自分も妻も旅がちなシーナ家では、海外からの家族からの電話で「生きてるよ」の確認がされるのだ。マゴからの電話に素早く「じいじい」の声になって孫と話をしながらシーナは考える。息子の岳が小説に書かれるのを嫌がったこと、19歳でアメリカへ旅発った息子と交わした約束のこと、風太が生まれてから届いた「和解」の手紙のこと。自分が19歳だったころのこと……。そんなある日、長くアメリカに住んでいた息子家族が日本に帰国することになった。
家族とは、人生とは、いのちとは……『岳物語』から25年、「すばる」連載時より大幅な加筆を施した椎名誠の私小説の集大成!
大反響をまきおこした『大きな約束』の感動の続編。

内容(「BOOK」データベースより)
『岳物語』から25年、シーナ家、「いのち」の物語。息子・岳とマゴの風太と海ちゃんが日本に帰ってくる。父と息子とマゴ2人、シーナ家三代の物語、待望の続編。


カスタマーレビュー

カツ丼の代替わり4
最近、椎名氏の文章に触れるのは、
そば屋においてある週刊誌の2ページの随筆程度になった。
久しぶりの単行本購入である。
購入を決断させた最大の動機は、
やはり、あの『岳物語』の続編ということにある。
読んでいる最中は、小説だとは思わなかった。
体裁はまるで随筆である。
ああそう、岳くんの帰国で和解できたのね、よかったねである。
しかし、作者あとがきで、あ、小説だったのか、とようやく気がついた。
そうである以上、作品の「主題」と、そのために許される「虚構」がある。
そう思って振り返ると、影絵のように浮かび上がってくるものがたしかにある。
ほっとさせ、実に効果的に場面を転換させる風太くんの国際電話が納得できる。
「大きな約束」という題名も、
裏話として明かされている事情とは全く逆なのだろうと思い至る。
「死なない」のではなく、「死ぬことを約束」しているのではないだろうか。
随所にちりばめられた友人、家族の死や、
「面白い人生だったじゃないか」という友人の生の総括も、
椎名氏自身の、世代交替のための覚悟のほどである。
この地球上の楽しい出来事を、
子や孫にそろそろ譲らなければ、ということなのだ。

さて、カツ丼のことである。
文中に紹介されている奥会津のカツ丼である。
椎名氏行きつけの店の味が変わった。
この5月に食してみて気がついた。
後に確認したところ、調理人が代わっていた。
店は町営というか、第三セクターのような経営形態らしく、
調理人も準公務員である。
というわけで4月の人事異動の対象となった。
転任してきた人もしっかりとした腕の持ち主なのだろうが、
残念ながら味に雑味がある。
そこでこの7月、元の調理人の転勤先のカツ丼を食してみた。
案の定、昔のあの味のままである。
カツ丼も世代交替するのである。
というわけで、椎名氏への私的な連絡である。
あのカツ丼が食いたかったら「せせらぎ荘」まで出向く必要があります。
なに、八町温泉の対岸です。
それから、八町温泉の建物も改築されました。
感想などを随筆に載せてもらえると幸いです。
そば屋の週刊誌で読ませていただきます。

おじいちゃんと孫4
岳物語、とは違うと思うんです。ほとんどが椎名さんの日常の出来事なのです。
ですから、最近ほかのエッセイに書いていらっしゃることとだぶるんですよね。
ほかの本読んでても感じるんですが、これってやっぱり同じような仕事抱えすぎ
なんじゃーないでしょうか?私は昔からのファンでこの椎名さんの日常が覗ける
のが嫌いじゃないのですが、新刊として上下で買って損はないのか?って考える
とどうなのか?椎名さんの事務所の方は、全部のエッセイ読んでかさなっている
内容についてどう考えるのか?できれば、この本の中の孫の風太くんとじいじい
とのやりとりだけで本作ってほしい!この部分は読んでいてほんとうに癒される
感じです。もちろん、椎名さんももうおじいちゃんなんだなぁ〜というしみじみ
とした思いもありますが、なんというかやはり椎名さんとこれから成長していく
少年っていうのは相性がよく椎名さんの筆が光ってくる感じなんですよね、うん
次の本に期待します。今回の ”岳物語その後” ってのはフライング気味ですよ〜

物語5
2009年発表。大きな約束と合わせて読むべし。孫の電話を待ちわびたり、ささいな事で暴力沙汰を起こしたり、全国を飛び回ったり、友人が亡くなったり、無謀に〆切を貯めたり、ふらりと酒を飲みに行ったり、息子とようやく和解したりと、淡々と語られるじじいになった椎名誠の日常は、私「小説」というよりは私「物語」である。