岩伍覚え書 (集英社文庫 み 9-1)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #197416 / 本
- 発売日: 1979-01
- 版型: 文庫
- 256 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
高知市緑町を皮切りに、40年近く芸妓や娼妓の紹介業を営んできた富田岩伍…。詐欺師、博奕打ち、興業師を相手に命を張って生きる女衒の世界を、重厚な文体と緻密な筆で描く。(解説・篠田一士)
カスタマーレビュー
他の作品を読んでからがおすすめ。
著者がモデルである綾子の父・岩伍の回想録です。
今までの作品を読んで、岩伍の人となりをある程度理解してから
でないと、分かりづらいかもしれませんが、当時の高知の様子、
紹介業、そしてお金がからむ人間のいやらしさはよく表されている
と思います。
女衒の語り
宮尾登美子が高知を舞台とした自伝小説「櫂」→「寒椿」に至る五つの作品の中に出てくる岩伍は、登美子の父がモデルで、芸妓、娼妓紹介業を営んでいた。今では死語である世にいう女衒である。
本書はその父が丹念につけていた14冊の日記と、営業日誌を元にして話を作ったもので、岩伍の語りとして四つの短編よりなる。
芸者の紹介という世間からはまともに見られない職業だが、本人はいささかも悪びれず、貧乏な人達を救うという信念で行動しており、紹介先の妓楼に対する信義も厚い。
登美子の幼少時の話であり、断片的おぼろげな記憶もあろうのに、書くにあたり今は無き花柳界のしきたりなど恐ろしく詳しく調べたものだ。退廃的な世界の中でも変わらぬ人間の生き方が細やかに描かれ感動する。
これら作者の基部をなす作品群で未読は、あと「菊籬」「寒椿」を残している。若いころ題名を見ただけで敬遠していた作家だが、テレビドラマがきっかけで「天璋院篤姫」より読みだして昨年より13冊。どれもだれた所がないのに毎回驚かされている。





