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冒険者カストロ (集英社文庫)

冒険者カストロ (集英社文庫)
By 佐々木 譲

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  • 発売日: 2005-11-18
  • 版型: 文庫
  • 286 ページ

エディターレビュー

出版社 / 著者からの内容紹介
キューバ革命とカストロの実像を描く。
チェ・ゲバラとともに1959年のキューバ革命を成功させ、アメリカののど元に刃を突きつけたカストロ。生い立ちから学生時代、ゲリラ戦、盟友ゲバラとの決裂、現在の動向までに迫る。

内容(「BOOK」データベースより)
1959年、32歳の若さでキューバ革命を成功させ、アメリカの喉元に刃を突きつけたフィデル・カストロ。いまなお権力を保持する彼の指導力とカリスマ性はどこからきているのか。生い立ちから革命に目覚めた学生時代、シエラ・マエストラ山中のゲリラとしての生活と戦い、盟友チェ・ゲバラとの確執と決裂、さらに最近の動向までを追い、稀代の革命家の実像に迫る渾身のノンフィクション。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐々木 譲
1950年札幌生。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。02年『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。冒険小説から歴史時代小説まで幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

カストロ5
キューバ革命の指導者カストロの人生が書かれています。かなり、有名な指導者ですが、チェ・ゲバラの方が、注目が高く、一般向けの本は少ないのではないでしょうか。知られざるカストロの人間像がわかります。カストロの生い立ちや大学時代、チェ・ゲバラとの出会いなど、カストロを理解するのにとても良い本だと思います。また、当時のキューバや中南米の時代の空気が伝わってきます。巻頭には、カストロの写真も載っていて、いいです。若い頃は、ヒゲはやしてなくて、かなり雰囲気違うので、一度見た方がいいと思います。結構上品な感じです。現在みているイメージによる先入観を変えてくれると思います。

死して英雄となるか、生きて批判にさらされるか?5
カストロについて書かれた本を読むと、ほとんどが個人的な思い入れが強すぎ、「英雄」もしくは「大悪人」としてしか書かれていない。しかしこの本は実に多くの資料にあたり、彼の生涯を父親の代から冷静な文体で、中立的立場で書いている。しかし、その資料を読み場柄筆者がカストロという人物に惹かれていったのがわかる。また筆者がそうせざるを得ないような人間臭ささと魅力にとりつかれた事がこの力作を完成させたと想像する。

キューバは自由がない国、独裁政権といわれるが、中南米諸国で突出した識字率と文化水準教育水準の高さは特出すべきである。
カストロが反政府活動中弟ラウルの無事を確認した事を恥じたという件がある。国家の指導者として半世紀以上君臨する(した)者は歴史上たくさんいる。しかし彼らは権力の座に安穏とし、いつの間にか政を私事にし、個人崇拝を強要したり、家族や友人で側近を固める。カストロのように個人崇拝を望まず、家族の財産をも没収してしまった指導者はいままでいただろうか?
カストロはまぎれもなく人の心をつかむ天才である。キューバはカストロがいなければ他の中南米諸国のような腐敗と政情不安の国であっただろう。カストロを評価するのは何十年も後の歴史家であろう。チェは死して英雄になった。そしてカストロは生きて、今なお多くの人に憎まれ敬愛され、批判の矢面にたたされ、数千回暗殺されかかった。ラウルにその地位を譲った後も彼は世界でもっとも影響力のある、そして恐れられている人物の一人である。彼が「歴史法廷」に立たされた時人々はどのような判断を下すだろう・・・

天才の生涯5
日本ではカストロは共産主義者ゆえにあまり多く知られていないが、人間としてはまさしく天才に近い人物で、全面的な能力に長け、人間としての魅力もずばぬけている。この本は天才カストロのこれまでの生き様が描かれていて、カストロという天才のすごさを実感できる。