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白い薔薇の淵まで (集英社文庫)

白い薔薇の淵まで (集英社文庫)
By 中山 可穂

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  • 発売日: 2003-10
  • 版型: 文庫
  • 237 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
ジャン・ジュネの再来と呼ばれる女性新人作家・山野辺塁と、平凡なOLの「わたし」は出会った途端に恋に落ちた。求め会う二人の性愛の行き着く果ては…? 第14回山本周五郎賞受賞の傑作恋愛小説。

内容(「BOOK」データベースより)
ジャン・ジュネの再来とまで呼ばれる新人女性作家・塁と、平凡なOLの「わたし」はある雨の夜、書店で出会い、恋に落ちた。彼女との甘美で破滅的な性愛に溺れていく「わたし」。幾度も修羅場を繰り返し、別れてはまた求め合う二人だったが…。すべてを賭けた極限の愛の行き着く果ては?第14回山本周五郎賞受賞の傑作恋愛小説。発表時に話題を呼んだ受賞記念エッセイも特別収録。

内容(「MARC」データベースより)
もう二度とあんな激しい恋はできない-。深夜の書店、平凡なOLだった29歳の私は、年下の女性作家・山野辺塁と運命的に出会う。そして、その夜から甘美で破滅的な恋が始まった…。性愛の深淵を描く恋愛小説。


カスタマーレビュー

せつなさの極み5
新聞の書評で激賛されていたので、興味がわいて読んでみた。おんな同士の恋愛小説なのだが、読み終わって泣けてきた。不幸になるのがわかっていてもハマっていく綱渡りのような恋。そんな悲しい、苦しい恋をしたことのある人ならきっとわかると思う。レンアイに性別なんてカンケイない。読み進むうちに息苦しくなるようなせつなさにおそわれた。また読み返したくなるような、しばらくページをめくる勇気が持てないような・・・そんな本である。

読み切るにはパワーが必要です5
題名に惹かれて、中身も見ずに買いました。
こんなに悲しい恋愛はないでしょう。
異性であれ同性であれ、恋愛に嫉妬や裏切りはつきものだけど、
登場人物たちのやりとりがものすごくリアルで、胸にせまってきます。
読んでいて苦しくなるし、読み切るのにパワーが必要ですが、
苦しくなるとわかりつつ、何度も読み返してしまいました。
ハッピーなだけの恋愛はないと、改めて気付かされたのでした。
この小説に出てくる異性同士、同性同士の恋愛こそが
本当の恋愛の姿なのかもしれません。

熱い思いは誰もが懐かしむ4
プラトンの「饗宴」に出てきたアンドロギュノスの話を思い出しました。人間の原初的な姿は、男女、男男、女女とあって、その神をも恐れぬ力を嫌ったゼウスが一人一人に分割してしまったため、互いにその片割れを恋い求め合うというのが、恋愛の起源とされるものです。この小説の主人公の女性は、女性と恋に落ちます。通勤電車で広げて読むには、ちょっと恥ずかしいようなシーンが延々と続きますが、ふと、性愛の究極の形は、女性同士かもしれないとも思います。男は女の身体を求め、女は男の心を求め、所詮、男と女の心には、深い溝があると言いますから。

ジャカルタに彼女を探しに行く当たりからの展開はなかなか秀逸です。テーマは重いですが、小説としては間違いなく面白い。

同性愛のことは、よく理解できないまま色眼鏡で見てきた私ですが、この本を読み終えると、とてもピュアに、ニュートラルに見ることが出来るようになるから不思議です。人を好きになるのに、男も女もないのかもしれません。