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王妃の離婚 (集英社文庫)

王妃の離婚 (集英社文庫)
By 佐藤 賢一

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  • 発売日: 2002-05
  • 版型: 文庫
  • 429 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
1498年フランス。国王が王妃に対して離婚裁判を起こした。田舎弁護士フランソワは、その不正な裁判に義憤にかられ、孤立無援の王妃の弁護を引き受ける……。直木賞受賞の傑作。 (解説・池上冬樹)

内容(「BOOK」データベースより)
1498年フランス。時の王ルイ12世が王妃ジャンヌに対して起こした離婚訴訟は、王の思惑通りに進むかと思われた。が、零落した中年弁護士フランソワは裁判のあまりの不正に憤り、ついに窮地の王妃の弁護に立ち上がる。かつてパリ大学法学部にその人ありと謳われた青春を取り戻すために。正義と誇りと、そして愛のために。手に汗握る中世版法廷サスペンス。第121回直木賞受賞の傑作西洋歴史小説。

内容(「MARC」データベースより)
15世紀末フランス。時の絶大なる権力者・ルイ12世に離婚を突きつけられた絶体絶命の王妃を救うため、そして自らの青春を取り戻すため、敏腕の弁護士フランソワが敢然と立ち上がる。


カスタマーレビュー

[ 王妃の離婚 ] 離婚とは何か?そもそも結婚とは??5
 原告:ルイ・ドルレアン。
 被告:ジャンヌ・ドゥ・フランス。
 申し立て内容:婚姻の無効。

 原告をフランス王、被告をフランス王妃とした世紀の離婚裁判をテーマに書かれた作品。
 緻密に下調べされた中世フランスに神学、法学、そして裁判の様子は、読む者にリアルな情景をイメージさせる。

 主人公はナント地方の弁護士にして『伝説の男』、フランソワ。
 過去の彼は大学都カルチェ・ラタンきっての天才だったが、ある事件により大学を追われ、愛する女を失い、心身共に深く癒えない傷を負いながらその後の20年の時を過ごしていた。

 その彼がある事情によりフランス王妃ジャンヌの依頼により、彼女の願いを叶えるために王妃の弁護を引き受ける。

 絶望的、と思われた状況を鮮!やかに覆し、突きつけられた刃を、即座に相手の咽喉元に突きつけるかの様な彼の弁舌には、読むものに臨場感と興奮を与える。
 

 歴史的な裁判劇を扱った作品、ということで、最初は硬い作品かな?とやや構えていたのだが、読み始めてすぐにその思考は消えて無くなった。
 (下世話かつ露骨な表現…が、バシバシ出てます。)
 悲運に彩られてばかりだった主人公にも、ラストには救いの兆しが訪れ、読了感も極めて良い作品。
 

 難しそうに思われがちな作品だけど、まずは読んでみて欲しい。
 思っていたイメージはきっとすぐに消えて、後には夢中になってのページめくりが待っているだろうから。

カタルシス。4
冒頭は些か退屈に感じて、ひょっとして本書を買ったのは失敗だったかとすら思えたのですが、しかし割とすぐに訪れました、胸のすくような場面が。それはまさに、鬱屈し、澱んでいた空気が解放に向かい、流れ出す瞬間であり、爽快感です。以降はもう、ページをめくる指が止まらなくて、最後まで一気に読んでしまいました。「時間を忘れて夢中になれる小説が読みたい」と思った方には、この本をお薦めします。

気分爽快!!5
いやぁ、まったく期待を裏切ってとてもおもしろかったです。

佐藤さんという著者も、直木賞という賞のありがたみもぜんぜん知らずに、妻の勧めに従うままに読んだのですが、一気に読みきってしまいました。(おかげで仕事の締め切りに危うく遅れるところだった・・・)

本書は3章でなっていますが、第一章までは正直言って、まぁまぁ、といった感じなのでしたが、二章に入るなり、話のスピード感や話の切れ味ががらっとかわって一気にわくわくさせてくれます。それでもって、最後の終わり方も、気分爽快、といった感じでよかった。

最後の解説で、直木賞の選考委員の方が、「痛快!!」と評しておられましたが、俗物の私から見ても、「その通り!!」といいたくなるほどでした。