プリズンホテル〈1〉夏 (集英社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #16707 / 本
- 発売日: 2001-06
- 版型: 文庫
- 315 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
任侠団体専用(?)の不思議なホテルに集まる人々の笑いと涙の傑作コメディ。泣けます。笑えます。癒されます。浅田次郎の初期を代表する大傑作シリーズ堂々の文庫化。(解説・草野満代)
内容(「BOOK」データベースより)
極道小説で売れっ子になった作家・木戸孝之介は驚いた。たった一人の身内で、ヤクザの大親分でもある叔父の仲蔵が温泉リゾートホテルのオーナーになったというのだ。招待されたそのホテルはなんと任侠団体専用。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ―。熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家…不思議な宿につどう奇妙な人々がくりひろげる、笑いと涙のスペシャル・ツアーへようこそ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
浅田 次郎
51年東京生。「地下鉄に乗って」で第16回吉川英治文学新人賞、97年「鉄道員」で第117回直木賞、00年「壬生義士伝」で第13回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
ぐいぐい読めます
浅田次郎さんの著作の主人公ってみんなヘンですよね(笑)
このプリズンホテルの主人公も相当変わり者です。
はっきり言って最低です。でも不器用だけどなんだかほっておけない。
どこか不完全な人たちが織り成すプリズンホテルでのさまざまな事件に、ぐいぐい引き込まれました。元気でますよ。
電車など公共の場で読む方は、思いも寄らぬところでホロっときたり、ふきだしたりするので気をつけてくださいね。
プリズンホテル、行って見たいなぁ・・・
まさにエンターテイメント
久しぶりに、泣いて、笑って、
あっというまに全巻読んだ作品。
舞台は、
一般のホテルで遠慮される“極道”の人たち専門のホテル。その名もプリズンホテル。
まさに、“任侠の任侠による任侠のための”って言葉がピッタリのうらびた温泉街に佇む楽園。
この舞台設定だけでも十分に面白いが、
登場するキャラクター達が、これまた秀逸。
女に平気で暴力を振るうくせに、
誰よりも純粋で愛に飢えた才能ある小説家。
粋も甘いもかみ分けた、
人情味と色気溢れる当代きっての極道の大親分。
誰もが振り向く美貌を持ちながら、
頭はからっぽ、心は聖母のパープリン女。
5歳とは思えぬ感性と絵の才能を持ちながら、
けな気に尽くす姿が愛しすぎる、その娘。
完璧なサービスと笑顔でお客様をもてなす、
黒子のように控えめな素晴しきホテルマン。
少年のような無邪気さと真っ直ぐな男気を併せ持ち、
無骨な手でパソコンを操る、可愛くて格好良い若頭。
一口食べれば笑いがこみ上げるほど美味い料理を創り上げる、
頑固一徹の天才和食料理人。
―と、その料理人を心から敬愛する若き天才仏蘭西料理人。
めちゃくちゃで可笑しくて暖かい、
魅力的な従業員たち。
そして―、
一物を抱えた個性的な客達が、
今日もこの楽園に迷い込んでくる。
この作品はまさにエンターテイメント。
読み進めるそばから、
みんなの笑顔が、
その風景が、
一瞬の空気が、
勝手に目の前に広がってくる。
読んだことない人は、
いますぐ本屋にダッシュです。
否定と肯定のつり合い
初めてこの本を読んだとき、私の前には大きな壁が立ちふさがりました。私は女性です。主人公の小説家木戸孝之介が、育ての母富恵と当時愛人だった清子に対してふるう暴力をどうしても許せなかったのです。孝之介の数々のふるまいに、「このオヤジ、許せねぇ」怒りはつのり、本を投げうち、おもいっきり足でけりつけながら「このやろ、このやろー」と叫んでいました。本はもうぼろぼろです。
続きを読むにはもう一冊買ってこないと……。
プリズンホテル、このシリーズすべて読み終えた今、これはもしかして、作者にまんまとしてやられたぞ、というのが私の感想です。「怒り」って、けっこう出やすいんですね。しかし、その怒りの先には、これは実は秘密にしておきたいのですが、なにかこう、とてつもなくやすらぎにつながってゆく深い体験があるようです。いや、確かにあります。この本はそれをかいま見せてくれました。
どうか皆さん、「怒り」の先まで進んでいってくださいよー。いや、まず「怒り」を徹底的にやってください、1冊といわず、4,5冊けりまくって、ぼろぼろにしちゃっていいですから。





