全一冊 小説立花宗茂 (集英社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #60601 / 本
- 発売日: 2006-12
- 版型: 文庫
- 602 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
日本的美風を体現した武将・立花宗茂の生涯。
九州の雄・大友宗麟の忠臣を父とし、天下に名をはせた戦国武将・立花宗茂。勇・智・情を兼ね備えた稀有の武将の生涯を通じ、日本的美風の確かさを描く。(解説/長谷部史親・鑑賞/佐木隆三)
内容(「BOOK」データベースより)
関ヶ原の敗将で、大名に復帰した例は宗茂以外にはない。大友宗麟の二人の忠臣を実父、義父とし、幼少時より合戦の心構えを厳しく教え込まれた宗茂は、その人柄を見込まれて立花道雪の養子となる。豊臣家への恩義を忘れず、関ヶ原の合戦では石田三成に味方して敗れるが、その後徳川秀忠に重用され、柳河藩の藩主に返り咲く。人間として筋を通した武将の、感動の生涯。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
童門 冬二
1927年10月東京生。44年海軍土浦航空隊に入隊するが翌年終戦。戦後は東京都庁に勤務。知事秘書、政策室長などを歴任。退庁後は歴史小説やエッセイを執筆。組織と人間をテーマに講演活動も積極的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
宗茂を知る良書
決して愚鈍ではなかったが政教分離の原則を知り得なかった大友宗麟は,自ら滅亡への道程を歩み続ける.そんな宗麟を守り続けた強者達がいた.大友三家老と言われた戸次艦連(立花道雪)・吉弘艦理・臼杵艦速,そして高橋紹運である.
立花宗茂は,高橋紹運を実父に立花道雪を養父とした生まれながらにして誉れ高き血筋を持つ.しかしながら,時代は血筋だけで生きて行けるような甘さを一切認めていなかった.没落の一途を辿る大友家を屠ろうと,近接する秋月氏・龍造寺氏など次々と強敵が訪れる.そんな中,生涯に負け戦無しと謳われた立花道雪が天命を全うする.大友家に追い打ちをかけるように,時代の寵児の如く九州最強となった島津氏が北進を続ける.台頭著しい龍造寺氏でさえあっさりと滅亡に追い込んだ島津氏の猛攻に,高橋紹運は命がけで岩屋城に籠り壮絶な最後を迎える.ついに大友氏を支えるのは,立花城の宗茂のみとなる・・・.
あくまで結果論であるが,後世から見れば,宗茂は大友家滅亡を防げていない.また関ヶ原の戦いでは,西軍に属している.いわゆる今でいう“負け組”についている.にもかかわらず,豊臣秀吉も徳川家康も立花宗茂という人物を認め,重用している.宗茂の人生は“勝てば官軍”といった単純なものではない.宗茂は負け組に属しながらも天下人たる秀吉や家康に重用されるだけの,壮大なスケールを持った人物であった.
本作品は宗茂の人間的魅力にも触れ,その人生を余すことなく伝えてくれる.さすがは童門冬二氏で,史実に従えば『歴史書』になってしまいそうなこの難局に満ちた宗茂の生涯を,小説として十分に読者を魅了してくれる.書架に置くことに後悔を感じさせ無い一冊である.
立花宗茂
西軍に汲みし関ヶ原で敗戦さらに改易され浪人にまで成り下がった宗茂ではあるが、最後には旧領柳川藩主に返り咲く多難な人生物語に感動した。大作でありながら決して飽きさせることが無く読後感にしたれる作品だ。通産181作品目の感想。




