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姜尚中の政治学入門 (集英社新書)

姜尚中の政治学入門 (集英社新書)
By 姜 尚中

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  • 発売日: 2006-02
  • 版型: 新書
  • 190 ページ

エディターレビュー

出版社 / 著者からの内容紹介
現代を代表する政治学者による、初の入門書。
現代を代表する政治学者が、政治を考える上で外せない7つのキーワードを平易に解説。反日に揺れる周辺アジア諸国との関係や、55年体制以後の日本の行く末に、示唆的な視点を与えてくれる一冊!

内容(「BOOK」データベースより)
湾岸戦争以後、時代の重大局面に際し、さまざまなメディアで精力的に発言してきた「行動する政治学者」が、その揺るぎない思考を支える歴史観と、政治理論のエッセンスを、コンパクトな一冊にまとめました。アメリカ、暴力、主権、憲法、戦後民主主義、歴史認識、東北アジアという七つのキーワードを取りあげ、現代日本とそれが関わる世界の現状をやさしく読み解いた本書は、五五年体制の成立以来、半世紀ぶりの構造変化にさらされる社会の混迷を、正確に見据える視点を養ってくれます。未来への構想力を提言する、著者初のアクチュアルな入門書。

内容(「MARC」データベースより)
行動する政治学者、姜尚中による初の政治学入門書。アメリカ、暴力、主権、憲法、戦後民主主義、歴史認識、東北アジアという7つのキーワードを取りあげ、現代日本とそれが関わる世界の現状をやさしく読み解く。


カスタマーレビュー

政治「学」の入門書としては・・・2
この本は「現代(日本)の政治の諸問題を政治史の視点から考える」本ではないでしょうか。
決して、アカデミックな「政治学」の入り口になる種類の本ではないです。あくまでも著者の姜尚中自身の政治思想が根底に貫かれており、彼の政治思想への入門書であるとも言えます。

具体的には、章構成を見ていただくと最も分かりやすいのではないでしょうか。「アメリカ」「憲法」「戦後民主主義」「歴史認識」「東北アジア」。これだけを見ても明らかに政治学というよりも思想寄りだということが見て取れます。

そして、彼の他の著書と比べ、若干やっつけ仕事感を感じるのは私だけでしょうか・・・

多すぎ、役に立たない脚注について3
内容については他の方々が述べておられるので、
ここでは脚注についてだけ述べたい。
新書のしかも入門書と名打った本で、
これだけ脚注があるのは丁寧というよりもとてもうっとおしい。
脚注といいながら、ググればわかるような人物プロフィールばかり、
その人物がどういう文脈でそこに登場しているのか、
著者がここで言及した意味はどうなのかにはふれられていない。
たとえば「吉田茂的なリアリズム」(110P)とあるが、
注にあるのは吉田茂のプロフィールのみ。
何をもって吉田茂のリアリズムなのか、
ここを読んだ初心者はわかるだろうか。
そういう前提のある読者向けという線を引いているのであれば、
そもそもプロフィールすら必要なく、
わかりにくい部分をその枚数でもっと丁寧に説明すればよいと思うのだが。



「干物」と「生もの」で語る政治学入門4
日々メディアを通じて届けられる「生もの」情報にだけ接していては政治はわからない。筆者が「干物」と呼ぶ古典の知は、一見役立たずで、まごまごしていて、迂遠に見える学問ではあるが、どんなジャーナリスティックな解説よりも、より本質をつかみ出す第六感的な心の働きを刺激すると述べる。七つのキーワード毎に、一冊の本が推薦されている。ここにホッブス、ウェーバーや日本の丸山眞男も紹介されている。また本文中や人物・用語解説にもロック・ルソーを始めとした「干物」の著書がずらりと並び壮観である。

アレクシス・ド・トクヴィルが19世紀に既に気づいていた「アメリカ問題」、暴力と理性を巡るカントやフーコーなどの著書、主権概念を打ち立てたのは米国独立革命であるというネグりとハートの『帝国』、昭和天皇の1946年元旦の年頭詔書と現行憲法、日本が見たくない現実としてきた沖縄や韓国のような「後背地」と戦後民主主義、歴史認識に関する第一級の学問的な地位を占めると著者が評価するテッサ・モーリス・スズキの『過去は死なない』、20世紀の100年間禁治産者または準禁治産者扱いを受けてきた朝鮮半島と中国との東アジア共同体構想。社会科学系の学生なら、興味や疑問を持った箇所を手掛かりに、「干物」を読み進めることができる。ただ西洋思想家の「干物」ばかりでなく、東北アジア人の血や肉を形作ってきた東洋思想家の「干物」の紹介があると尚有難いと感じた。