商品の詳細
国際正義の論理 (講談社現代新書)

国際正義の論理 (講談社現代新書)
By 押村 高

価格: ¥ 756 1500円以上は送料無料 詳細

発送可能時期: 在庫あり。
販売、発送は Amazon.co.jp

4 新品/中古商品価格 ¥ 298

おすすめ度:

商品の詳細

  • Amazon.co.jp ランキング: #157883 / 本
  • 発売日: 2008-10-17
  • 版型: 新書
  • 238 ページ

エディターレビュー

内容紹介
正義とは唯一のものか、それとも複数存在するのか!? 「国家の主権」と「人間の安全保障」が拮抗する時代にあって、古くて新しい問いに正面から挑み、 真の文明間対話を模索する一冊。

内容(「BOOK」データベースより)
アメリカの正義、イスラームの正義、相互理解は不可能なのか。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
押村 高
1956年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。フランス政府給費留学生としてパリ第二大学大学院博士課程留学、D.E.A.(Science Politique)取得。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了、政治学博士。早稲田大学助手、パリ第二大学・パリ社会科学高等研究院客員研究員などを歴任。現在、青山学院大学国際政治経済学部教授。政治学、政治思想史、政治文明論、国際関係論、国際関係思想史、欧州地域研究、EU論、フランス政治論、ナショナリズム論など研究対象は多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

隠れた良書5
他のレビューで新書にしては難解とか書かれてますが、いや新書ってこんなもんでは(新書の中では中の上くらいのレベル?)。少なくともムダに難解な専門用語を乱発したり、飛躍があったりではない。「国際正義」などというテーマの割には分かりやすくまとめてあるように思う。

前半は古代コスモポリタニズムから始まり、宗教改革、十字軍、世界大戦など世界史の重要な出来事を辿りつつ、そうした背景から生まれたホッブズ、カント、ロールズ、センなどといった思想家・学者の思想を紹介し、グローバルな正義や規範の変容を描いていきます。
また後半では現代の問題に重点をおいており、「正しき介入の条件」や国際的な格差の生まれた背景やその解決の困難さについて詳しく書かれていて、非・民主制の国家や途上国への安易な介入についてなんとなく懐疑的だったけどなぜかと聞かれるとうまく説明できなかったが、本書を読んでナルホドと納得できました。

次代を見据えた問題提起の書5
ブッシュ批判やイスラーム原理主義脅威論など、わかりやすい立ち位置から論じたものではないので、変な期待を持って読む人は肩すかしを食うかも。正義は万能ではないが、無駄でもない。現実は混沌、前途は多難だけど、それでも進むべき道を進まなければと思わせてくれる。
前半は思想、後半では現実を論じている。国際正義のためにどう行動すればよいか、示唆に富んでいる。国際問題がしばしば経済目線で語られる時代に、「そうか、やっぱりまず思想だよな」と思えた。日本にも現実主義と理想主義をミックスしたような、こういう国際関係論がもっとあったほうがいい。
論理が明快でどんどん読み進めるけれど、啓蒙書という感じではない。個人的には、アフリカの国境がなぜあんなに不自然なのか、そこに正当性や正義はあったのか、または今後、整合性を獲得しうるのかという点も論じてほしかったけれど、全体としては日本人に国際関係の認識をあらためるように訴えている。今どき地味なタイトルだけど、羊頭狗肉みたな新書とは一線を画す、問題提起の一冊でした。

国際正義の論点をコンパクトにまとめた好著5
新書ではあるが決して読者受けを狙って変にゆるめた書き方はしておらず、誠実にかっちりと書いている。
読み手によってはそれを難しいというのかもしれないが、私の感想としてはむしろ「中身の詰まった好著」という印象であった。

ただでさえ正義の問題はややこしいのに、それが国境線の問題と絡んでいるので、非常に難しい。
戦争、人道的介入、正戦、貧困の救済・・・国際正義の問題は随所に存在する。
本書では、そうした問題に正面から挑んでいる。
そして決して安直な回答には走らず、複雑な問題に対して粘り強い思考を続けている。

本書ではさまざまな思想家が取り上げられており、また巻末の参考文献も一般所並みにきちんと書かれているので、さらに知りたくなったら次の本を容易に探せるようになっている。
国際正義を考えたい人はまずこれを読んで、自分の興味のわいた人や分野の本を次に読むといいだろう。