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空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)

空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)
By 池井戸 潤

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  • 発売日: 2009-09-15
  • 版型: 文庫
  • 471 ページ

エディターレビュー

内容紹介
その事故は事件だった!直木賞候補の話題作
トレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。原因は「整備不良」なのか、それとも……。圧倒的エンターテインメント巨編!

内容(「BOOK」データベースより)
走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池井戸 潤
1963年、岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部・法学部法律学科卒。1988年、三菱銀行(当時)に入行。1995年、同行を退職。コンサルタント業の他、ビジネス書の執筆を手がける。1998年、『果つる底なき』(講談社文庫)で第44回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

星5個では足りない5
星を10個つけたいくらいの最高評価の本です。単行本が発刊された時にタイトルからして面白いに違いないと思っていましたが、待望の文庫版が発刊されてすぐに買いました。内容は期待を全く裏切らないものでした。ご存じのとおり三菱自動車のリコール隠し事件を題材にしたものですが、三菱グループという超大財閥企業と中小企業の運送会社との闘争という構図になっています。本書は直木賞と吉川英治賞の候補にあがった本ですが、もしかしたら三菱グループから圧力があったことで受賞できなかったのではないかとさえ疑わさせるほどリアリティがあります。筆者は人の命よりも社内的な保身のほうが重要な大企業の体質を痛烈に批判しており、大企業内で常識が世間の非常識となっていることにも言及しています。一例として出版社にも対しても広告費の削減を盾に報道をコントロールする実態なども明かされています。実際に本書もテレビドラマ化されていますが自動車業界からCMが取れなくなる可能性があるため地上波放送ではなくWOWOWでの放送でしか放映でえきなかった事実があります。それくらいショッキングな内容であることは確かです。ここ数年間に読んだ本の中で間違いなくベスト3に入る本です。

よく出版できたなと思う5
中小企業である運送会社の社長を主人公に、製品の不良を認めず
死傷事故の責任を運送会社になすり付けようとする巨大企業との闘いを描いた作品。
某財閥系自動車会社のリコール事件をモチーフにした小説です。
内容は面白かったですが、よくこれを実際に出版することができたなとも思いました。
何せ作中で財閥系企業とされるホープ自動車はかなり醜悪な描写をされていますから。
モデルになった会社からクレームは付かなかったのでしょうか。
また、著者の他の作品(例えば『シャイロックの子供たち』)に比べて、銀行(作中善玉的な
はるな銀行だけではなく、財閥側の東京ホープ銀行含めて)が割合ポジティブに描写されている点も印象に残りました。

すべての男性に読んで欲しい作品5
 中小企業の運送会社社長が、大手企業のリコール隠しにより人身事故が引き起こされてしまうというような作品ですが、その中にサラリーマンとして、男として、考えさせられる事が幾つもある本だと思います。ぜひ、読んでください。面白すぎる!
 また、文中の会社は三菱だと思いますが、実際にあそこの人間はあんな感じですね・・・未だに変わってないかと、特に役職の肩書きの人は。中にはいい人もいますが。それを踏まえて読んでいただきたいです。 この本を読んで、技術屋としても仕事を考えさせられました。