一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ- (講談社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #7559 / 本
- 発売日: 2009-07-15
- 版型: 文庫
- 301 ページ
エディターレビュー
内容紹介
オフ・シーズン。強豪校・鷲谷との合宿が始まる。この合宿が終われば、2年生になる。新入生も入ってくる。そして、新しいチームで、新しいヨンケイを走る! 「努力の分だけ結果が出るわけじゃない。だけど何もしなかったらまったく結果は出ない」。まずは南関東へーー。新二と連の第二シーズンが始まる。
内容(「BOOK」データベースより)
オフ・シーズン。強豪校・鷲谷との合宿が始まる。この合宿が終われば、二年生になる。新入生も入ってくる。そして、新しいチームで、新しいヨンケイを走る!「努力の分だけ結果が出るわけじゃない。だけど何もしなかったらまったく結果は出ない」。まずは南関東へ―。新二との連の第二シーズンが始まる。吉川英治文学新人賞、本屋大賞ダブル受賞。
著者について
1962年東京都生まれ。1989年、「サマータイムで」月刊MOE童話大賞を受賞しデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で'98年、産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、'99年に路傍の石文学賞を受賞。ほかの著書に『しゃべれども しゃべれども』『神様がくれた指』『黄色い目の魚』日本代表リレーチームを描くノンフィクション『夏から夏へ』などがある。http://www009.upp.sonet.ne.jp/umigarasuto/
カスタマーレビュー
スポーツに忘れ物をした人は、涙なしでは読めない。
この小説は、この第2巻でぐっとよくなる。
1巻もよかったけれど、
2巻目で突き抜けた感じ。
この本的にいうなら、100で10秒台が出た感じ。
周りのメンバーのキャラも立ってきて、それぞれに感情移入できる。
私自身スポーツに忘れ物をしてきているので、
胸にグサグサ突き刺さるセリフが出てくる。
正直、何度読むのを中断しただろう。
涙で文字がにじむのだ。
通勤電車で読むことが多いので、さすがに号泣とはいかないが、
涙をこらえることができない。
第3巻でどこまで行くのかと楽しみである。
とにかく、子どもから大人まで、だれかれ問わず、薦めたくなる本である。
チーム!
春高陸上部二年目の新二が、心身の感受性を全開にしながら、
走ること、チームでバトンをつなぐたとえようのない快感、苦しさとよろこびと尊さが
伝わってくる。
どうしようもなく、まっすぐに、
自分も同じチームで走っているような感覚が胸にひろがり、
勇気をもらう、彼らが走る度に、何度でも。
秀逸なのが、やはり部長の守屋さんの、連や部に対する思いだ。
スプリンターとして、連よりも劣る守屋さんの、ひたむきな決断だ。
「どんな日のどんな練習もおざなりにしない。
どんな試合でもきちんと走る。
毎日、ベスト更新だ。
練習も試合も。気持ちだけはな。
そうすれば、俺も選手として伸びるし、皆もついてきてくれるだろう。
気まぐれな天才、一ノ瀬連でもだ」
真摯な思いを持って、グラウンドで毎日実践してきた守屋さんの背中が、
新二や部員たちを安心して走らせてきたのだ。
連の圧倒的な風のような走りは、
一緒に走る者にとっては、絶大な信頼と魅力を感じるのだろうけれど、
その連が、おそらく初めて他者に対して「信頼」することを、
守屋さんからもらったんじゃないか。
このチームで、このメンバーで走れることの尊さを、
痛いほどに感じるのだ。
この時に感じた新二の思いが、
やがて3巻の県大会の四継、マイルリレーの感動につながっていく。
顧問のみっちゃんの高校時代のエピソード、その痛み、
この春高のグラウンドで、リレーのバトンをつなごうとしていたみっちゃんや、
守屋さん、新二、連、根岸くん、かけがえのない場所で、
いまも誰かが毎日全力で夢に向かって走ってつながっていることに、
胸がひらくおもいだ。
兄の事故からもう一度新二を走らせたのは、
チームメイトの懸命に走る姿だ。
そして、連が新二に向かって云う言葉、
「速く走れるって、なんか気持ちいいのね。
最高に気持ちよくない?」
「最高だ」
新二の答えに、うなずくしかないよね。





