武田勝頼〈2〉水の巻 (講談社文庫)
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商品の詳細
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- 発売日: 2009-09-15
- 版型: 文庫
- 488 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
長篠に出陣した武田軍一万五千に対して、織田軍三万五千、徳川軍八千、そして鉄砲三千梃と馬塞ぎの柵。この不利な条件の下、なぜ武田軍は攻撃を決意したのか?長篠の激戦は単純に“馬が鉄砲に負けた”戦いだったのか。多くの謎を解く鍵は信長の天才的な謀略の中にあった。武田の運命を決定した大敗北を描く。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
新田 次郎
1912年長野県生まれ。無線電信講習所(現・電気通信大学)卒業後、中央気象台(現・気象庁)に勤務。’56年『強力伝』で直木賞、’74年『武田信玄』ならびに一連の山岳小説により吉川英治文学賞受賞。’80年67歳で他界した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
長篠の視点
武田信玄の跡継ぎとして、武田の棟梁となった勝頼の一生を描く歴史大作。
全三巻を通して、
(1)武田勝頼は通説で言われるような凡将愚将だったのか?
(2)長篠の合戦は馬が鉄砲に負けた、それが真実なのか?
という大きな二つのテーマを掲げています。
作者は非常に歴史に忠実かつ中立でな立場をとっていて、
史実を基調としながら、何が本当で、何が後世の脚色で、
何が作者の推察、見解なのかを本書の中で明確に表しています。
(二)水の巻では、
いよいよ長篠の合戦が始まります。
(本書では「長篠攻略及び設楽ヶ原の戦い」)
この天正3〜6年の時期は、敗戦、再婚、他国との同盟や和睦といった
勝頼にとって様々な変化の時期でもありました。
戦は勝者によって語られる事が常ですが、
敗将の視点だからこそ見えてくる真実に、
自分の今まで持ってきた歴史観が覆されたような気がしました。
また、長篠で死んでいった武田の武将たちの武士たる姿、
生き様は、この水の巻の最大の見所です。
最後の戦国軍団・・・武田騎馬軍団の最期
新田次郎さんの小説、「武田勝頼」第二巻です。
この巻で長篠の戦が描かれます。
何ゆえ、圧倒的な物量を誇る織田徳川連合軍に武田騎馬軍団が突っ込んでいったのかの考察。
そしてその悲劇的な結末。
信長独裁下のあまりにも合理的で統制の取れた近代的軍勢と中世然とした武田軍団。
しかも勝頼を信頼する側近武将たちと自己保身に汲々とする実力親戚衆たちの対立。
信長の仕掛ける数々の謀略と合理的な作戦。
信長の近代的大軍団に滅んでいく、最後の戦国軍団、武田騎馬隊。
勝頼を逃し、明日の武田にかけるために死んでいく勇将たち。
だが、有能な戦術武将を失った武田家にはもはや回復する機会はなく
無能な親戚衆が無傷であったが為に・・・。
勝頼の孤独と共に大組織が滅んでいく様を丹念に描写しています。
一人の人間ではどうすることもできない“滅び”。
すでに四方の大名は武田の敵となっていた。
それでも必死になって武田家を立て直そうとする勝頼の努力。
長篠の戦の他に上杉の内乱「御館の乱」が描かれています。
何ゆえ、勝頼は同盟を結んだ北条方の景虎には組しなかったのかが描かれる。
四方を大国に抑えられる危機を回避する苦渋の決断。




