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ミルキー (講談社文庫)

ミルキー (講談社文庫)
By 林 真理子

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  • Amazon.co.jp ランキング: #108087 / 本
  • 発売日: 2007-02-10
  • 版型: 文庫
  • 289 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
「人妻とのつき合いは、いろいろな味をそのつど男に与える」。産休明けで諸橋陽子が職場復帰した。広告代理店に勤める奥村裕一は、妊娠前の陽子と数回関係をもっていた。子どもを産んで、以前より美しくなった彼女を、裕一は誘うが…。表題作「ミルキー」を含む、女の秘密がぎっしり詰まった12作の短篇集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
林 真理子
1954年4月、山梨県生まれ。日大芸術学部卒業。コピーライターとして活躍ののち、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーに。『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞、『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、『みんなの秘密』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

なるほど4
本当に林真理子さんらしい小説だなと思いました。女性の心理をよくとらえています。結婚できない女の心理などはとても鋭い感じがしました。短編集なのが残念でした、もう少し長編でも楽しめたと思います。

これぞ、林真理子的!4
結婚しても異性に少しは相手にされたいとか。
容姿に自信がないだけど「でもあの子よりはマシよね」と内心思ってるとか。
そういう、言葉にしたら自分のえげつなさに直面してしまうので目を背けてる
いやらしい感情をきっぱりはっきりと浮き彫りにしている怖い短編集。
男と女の駆け引きでちらつくいやらしさの描写はもちろん、女対女の
怖いくらい生き生きした会話の描かれ方はさすがである。
しかも、エンディングに、なんとなく死のにおいやおいていくことをにおわせる
雰囲気がただよう作品もあり・・・人の奥底をえぐる鋭さは相変わらずなまま、
人生そのものに対する諦めとかそういうテーマも書くようになったんだな、と
印象に残った。
いやー、やっぱり、ホラー読むより林さんの短編って怖い。
それをわかっていて、嫌なもの見たさでつい手にとってしまうのは
いつものことなんだけど。

恋愛結婚をしてみたものの。。。4
自由恋愛の日本を生きる、十二組のカップルの物語です。

戦後、新憲法の下で婚姻の自由が認められても、自由に恋愛結婚が出来るようになるまでは、だいぶ時間がかかりました。つまり、僕たちのほとんどは、まだ恋愛結婚では無い結婚で結婚した両親の子か、せいぜいその孫と言うわけです。そして、また別の表現をすれば、恋愛結婚第一世代、または、せいぜい第二世代と言うわけです。

恋愛結婚は文字通り自分で選択した相手との結婚です。
自分で選択した、と言うことは、「他にも選択の余地があった。」と言うことです。その結果が100%満足出来なくても、それを”いさぎよし”とあきらめるか否かは自分次第です。
長年自由恋愛で生をつないできた国の人たちは、これを当たり前の事として受け止めるのかもしれませんが、僕たち日本人には不慣れなために、相当重いプレッシャーになるのかもしれません。
あきらめられない人、あきらめられる人、うまくいく人、失敗する人。今僕たちが生きている人の世は、本当にいろいろな生き方をする人たちが混在しているのだな。と思った一冊でした。