蒼穹の昴(4) (講談社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #1500 / 本
- 発売日: 2004-10-15
- 版型: 文庫
- 388 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
運命に立ち向かい生きる道を切り拓くすべての夢見る人に捧げる「賛歌」
読めば勇気が湧いてくる感動巨編完結!
人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか——紫禁城に渦巻く権力への野望、憂国の熱き想いはついに臨界点を超えた。天下を覆さんとする策謀が、春児(チュンル)を、文秀(ウェンシウ)を、そして中華4億の命すべてを翻弄する。この道の行方を知るものは、天命のみしるし“龍玉”のみ。感動巨編ここに完結!
内容(「BOOK」データベースより)
人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか―紫禁城に渦巻く権力への野望、憂国の熱き想いはついに臨界点を超えた。天下を覆さんとする策謀が、春児を、文秀を、そして中華四億の命すべてを翻弄する。この道の行方を知るものは、天命のみしるし“龍玉”のみ。感動巨編ここに完結。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
浅田 次郎
1951年東京都生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
まさに圧巻の!歴史エンタテインメントの完結!!…なのだが…
清朝末期の中国を舞台に繰り広げられた、壮大な歴史物語の完結巻です。これほど面白くあの時代を書いた小説はそうはないでしょうし、十分読み応えがありました。
手練のストーリーテラー、浅田次郎らしく話をまとめあげています。
…と、確かに星5つをつける価値はあると思うのですが、どうも釈然としない読後感も残ったのです…
最初に風呂敷を広げすぎてしまい、かなり話を切り詰めた形で終わらざるを得なくなり、この話の続編用の伏線を最後にあわてて張ったように見えるんですね。それがどうも「この話はまだ続くのか?」という気持ちを誘うので、この話を読みきった!というカタルシスが得られないのです。
浅田次郎の達者な筆がうまくそれを隠してはいるのですが、全部読みきったあと再度この話を最初から読み返して見ると、「やっぱり…」と思わざるを得ない…。
下巻に相当する3・4巻のテンポアップの仕方と、「龍玉」の扱い方で、それを強く感じます。
この作品は直木賞の候補になりました。小説界の「龍玉」ともいえる至宝のタイトルを、惜しくも取り逃がしています。それも天運だったのか、またただひたすらこの話を書ききるという一念が揺らいだように見えたのが原因か…主人公たちの結末とこの作品の運命を考え合わせると、また不思議な感慨もあります。
最後に、この作品は「天切り松闇がたり」という浅田次郎の小説に非常に似通う部分があります。
こちらは大正時代の日本が舞台ですが、春児の意気に感じた方にはお勧めの小説だと思いますので、ぜひご一読を。
清末期から新しい時代へを、スケール雄大に描いた一挙に読ませる面白さを持った本です
科挙や宦官に代表される旧弊が残り、役人は賄賂にあけくれ、人民は貧困にあえぎ、列強から食い物にされかかっている大清帝国。その清朝末期から次の時代へを、幼なじみでありながら科挙と宦官に分かれ、そのトップにまで登りつめる文秀、春児という主人公を中心に、西太后とそれを取り巻く体制派、康有為らの改革派、そして列強のジャーナリスト等々の多種多彩にして魅惑的な登場人物をからませ、雄大なスケールで描いた小説です。もちろん、いつもの浅田作品に見られる感動場面に加え、歴史作品として、毒婦としての印象の強かった西太后像、日清戦争において李鴻章はなぜかくも簡単に敗れたのかといった面に新たな解釈も加えられています。また清末期から新しい時代を象徴する人物へのバトンタッチの描かれ方もさすが浅田次郎とうならされる筆致です。
唯一残念であったのは、第1巻で非常に魅力的な人物として描かれていた文秀と春児の個性が第2巻以降、やや薄れたことでしょうか。それも大清の巨大さがなせる業でしょうか。
ただ、そういった面を差引いても、4巻一挙に読み通してしまうだけの面白さを持った本です。
浅田次郎、もっと読んでみよう
浅田次郎に「鉄道員(ぽっぽや)」から入ったぼくは損をした。あの本を読んだのは何年前だったか、おかげでそれ以来浅田次郎という作家を完全に無視してきたのだが・・・。それが今回「蒼穹の昴」文庫版の書評を見かけ絶賛されているのを知り、買うまでもないだろうと図書館に行って借りて読み始めたらすぐさまハマっちゃいました。
この作家がよくよく指摘されるところの「お涙頂戴」的テイストが随所にあり、ちょっと素直に感動できなかったりもするのですが、そんなひねくれ者のぼくでもこれは傑作だと太鼓判おします。純粋に、面白いです。
それまでのぼく同じく「浅田次郎?ちょっとね・・・」という人も、一度読んでみることを自信をもってお勧めします。





