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ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)

ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)
By 宮部 みゆき

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  • 発売日: 2004-04
  • 版型: 文庫
  • 326 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
時代ミステリーの傑作遂に待望の文庫化!

「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」――江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。その後、評判の良かった差配人が姿を消し、三つの家族も次々と失踪してしまった。いったい、この長屋には何が起きているのか。ぼんくらな同心・平四郎が動き始めた。著者渾身の長編時代ミステリー。



内容(「BOOK」データベースより)
「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。その後、評判の良かった差配人が姿を消し、三つの家族も次々と失踪してしまった。いったい、この長屋には何が起きているのか。ぼんくらな同心・平四郎が動き始めた。著者渾身の長編時代ミステリー。


カスタマーレビュー

★★★★★★イチオシ!5
文庫化された宮部作品はすべて読了しているが、本作は文句なしのイチオシ。
これまでにも宮部作品ではどちらかというと時代物が好みだったが、
事件の内容、構成、背景、人物、どれをとっても飛躍的にパワーアップしているこの『ぼんくら』。

宮部みゆきの現代ものの中には、時としてそっけなく感じられるような文体の作品も見受けられるが、

そんな淡々とした雰囲気は、本書の中にはみじんも感じられない。
江戸の町にひしめく長屋の活気や子供たちのざわめき、
風に舞う土ぼこりの匂いまでが、まざまざと脳裏に浮かぶ。

中でも特筆したいのが、その登場人物たちである。
主人公である同心の平四郎はじめ、主要である長屋のまとめ役でしっかり者のお徳、

対照的ともいえる二人の差配人、頼もしい岡っ引きの政五郎以外にも、
数ページしか登場しないような人物たちまでが鮮やかに、みずみずしく描き出されている。
平四郎の甥の弓之介と特異な才能を持つおでこの子供コンビの活躍には胸が熱くなるほどだった。

先が気になって・・・5
最初は唐突な長屋の殺人事件から始まります。
その後一話完結に思えるお話が数羽続いた後、「長い影」というミステリの迷路につながっていく本作。
毎度毎度人物が非常に愛着がわきやすく作ってあり、思わず登場人物に肩入れしながら読んでしまいます。何の知識もないままに読んでも、知らず知らす江戸の雰囲気に飲み込まれていくような書きぶりはほんとに凄いですね!

文庫、待ってました!!!5
宮部みゆきサンの時代小説は私のお気に入りトップに位置します。登場人物の子どもから大人までしっかりした性格づけがなされていてしかもストーリーをしっかりと読ませてくれるのです。ブレイブストーリーなどの時代物でないものもしっかりした物語ですが、この時代に息づく登場人物の人間臭さに私は特に惹かれるのです。

ちょっと「ぼんくら」な登場人物を中心に事件が紐解かれていくのですが、私は個人的に「おでこ」ちゃんとの絡みが重い展開になりかける時にはほっとして好きです。他のシリーズに出ているキャラクターがチラッと出ていたりして嬉しい場面もあります。
お手元において損はない1冊だと思います。