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「家をつくる」ということ (講談社文庫)

「家をつくる」ということ (講談社文庫)
By 藤原 智美

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  • Amazon.co.jp ランキング: #476250 / 本
  • 発売日: 2004-03
  • 版型: 文庫
  • 297 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
家族が本当に幸せになれる家とは?
家族をつなぎとめ、来客と談笑するはずのリビングは空虚にテレビが映るだけ。子どもたちは子ども部屋という個室に引きこもる。住まい選びは一生の一大事。だが後悔する人が圧倒的なのはなぜか。幸せな家族関係を築くために理想的な間取りとは? 家と家族の問題をあぶり出したベストセラー、待望の文庫化!


内容(「BOOK」データベースより)
家族をつなぎとめ、来客と談笑するはずのリビングは空虚にテレビが映るだけ。子どもたちは子ども部屋という個室に引きこもる。住まい選びは一生の一大事。だが後悔する人が圧倒的なのはなぜか。幸せな家族関係を築くために理想的な間取りとは?家と家族の問題をあぶり出したベストセラー、待望の文庫化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤原 智美
1955年福岡県生まれ。明治大学政経学部卒。’90年『王を撃て』で文壇の注目を集め、’92年『運転士』で第107回芥川賞を受賞。最近では「教育」の分野にもその思索のフィールドを広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

家族を考えるには、参考になります3
~住宅で初めてグッドデザイン賞を受賞したミサワホームの注文住宅から、家づくりとは何か、家族とは何かを調査・考察している。全編を通して著者は、関係が悪化している家族、凶悪犯罪を起こすような子どもが育ってきた家族の家の間取りを見ると、共通点が浮かび上がってくると主張している。いろいろな文献を当たって書かれたようで、読み応えはあったけれど~~、首をひねる点がいくつか。

まず、家づくりについて熟考している様子なのに、なぜハウスメーカーの建てる家は疑ってかからないのか。途中、ミサワホームの広告を読まされているのかとさえ思った。さらに、「問題のある家族は、こういった間取りに住んでいる」と言ったところで、それは家族の間における問題が家の使い方にも現れていると言うだけであって~~、正しい間取りの家にさえすれば問題が解決するわけではないのに、その先に何を主張しようとしているのか。この著者は、問題の設定の仕方やアプローチの方法が、独りよがりだと思う。

家を抜きにして、どういう哲学で家族をつくり、子どもを育てればよいかという点については、参考になったし、面白かった。~

推理小説みたいに読めば面白い3
 子どもの頃、夢中で読んだ「シャーロック・ホームズ」を思い出しました。読み進めていくと、推理小説のように、どんどん謎に引き込まれていきます。後で出てくる謎解きは、伏線のように前の話に紛れ込ませ、出てきたときに話に引き込まれやすくしてあります。良く考えられた筋立てで、読者を飽きさせません。さすが、小説家。
 精神科医のK氏と著者との対話で進められるところも、シャーロック・ホームズみたいです。

 しかし、最後、謎は深まったままで終わります。次回作とも言える2000年出版の「家族をする家」でも、謎の答えとしては、消化不良の感じです。本の中でK氏が披露している程度の知識なら、一般向けの心理学の本を読みあさるだけでも、十分得られます。

 もし、K氏が親切な方なら、参考書籍として、心理学の本も推薦してくださっても良かったのにと思います。ひょっとしたら、著者自身がK氏を演じているのかも?
 
 消化不良を感じた方には、「しあわせ家族の嘘」(村本邦子著1997年)や「家族ってなんだろう」(アグネス・チャン他共著2007年)、視点を変えてみる意味で「家族をつくった家」(芦原太郎著2005年)も合わせて読まれることをお勧めします。

 それは、さて置き、家づくりを思い立った方が、考えておくべきリストとしては、十分参考になると思います。
 住宅の安全、収納、現実的な計画方法、色彩と陰影、100年住宅、リビングの謎(家族団欒・家の中のパブリック)、日本人の意識の奥(接客と見栄・靴を脱ぐことの安楽)、家族の中の人間関係(気配で察する関係・言葉で確認する関係・普段の信頼関係・家事参加)、グランドデザイン(住宅観)などです。