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播磨灘物語〈4〉 (講談社文庫)

播磨灘物語〈4〉 (講談社文庫)
By 司馬 遼太郎

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  • 発売日: 2004-01
  • 版型: 文庫
  • 402 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
信長が殺された。秀吉は「主の仇」光秀を山城山崎で討ち、その二年後には、豊臣政権を確立した。官兵衛は自分の天下構想を秀吉という素材によって、たとえ一部でも描きえたことに満足だっただろう。この戦国の異才が秀吉に隠居を許され、髪をおろし入道し「如水」と号したのは、四十八歳のときであった。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
司馬 遼太郎
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語科卒。産経新聞社勤務中から歴史小説の執筆を始め、’56年「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞を受賞する。その後、直木賞、菊池寛賞、吉川英治文学賞、読売文学賞、大仏次郎賞などに輝く。’93年文化勲章を受章したが、’96年72歳で他界した。『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶが如く』など“司馬史観”と呼ばれる著書多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

5
ようやく全巻読破しました。正直、なんとなく読み始めた一巻はやや
不安な内容(読み方が浅いからだと思うが)だったが、四巻に至ると
本当に読み応えを感じておりました。やはり故・司馬氏の文章にはそ
ういう魅力があるのでしょうね。
 秀吉の中国攻め〜本能寺の変〜その後を描いております。
 中国攻めと本能寺の変あたりまでは、如水の視点を通して秀吉であ
ったり小早川隆景であったり、如水の行動範囲に登場する書く人物を
具に観察しているという内容。吉川元春なども面白く描かれていた。
坦々とした描き方が帰って面白みを感じる内容と思う。

 もっとも引き込まれたのはより坦々とかかれている本能寺以降の如
水である。なかでもすきなのは関が原の戦いにおける、九州での魔人
のような働き。瞬時に野心を顕し、関が原が半日で決着がついたとし
るや、すぐに野心を忘れる。この進退の切れのよさは誰にもまね出来
るものではないだろうと思う。

 司馬氏は自ら、如水のファンだと述べておられますが、本当に魅力
のある人物だったと思います。
 皆さんもご一読されたい。

最終巻5
黒田官兵衛の生涯を描いた小説.最終巻の第四巻は,緊迫する毛利対信長(秀吉)陣営で,小早川・吉川・安国寺 v.s. 秀吉・官兵衛の政治的攻防がどのように進んだかが細かく描かれている.この政治的攻防だけでなく,高松城の水攻め,本能寺後の大返しで官兵衛がいかに活躍したかが分かる.それと同時に,だんだん官兵衛に対して嫉妬を感じるようになる秀吉の心理も面白い.山崎の合戦で明智光秀を討った後は,官兵衛が表舞台を去りその後隠居するころから,かなり駆け足で進み,最後の盛り上がりは関ヶ原のときに少数の手勢で北九州をあっという間に席巻してしまったこと.「もし関ヶ原がもっと長引いていたら」とどうしても考えたくなってしまう.

如水という号の意味5
知性や知恵では誰にも負けなかったであろう黒田官兵衛だが、運も必要なのだ、という事を思い知らされる。
私は現役でバリバリと秀吉のかたわらで仕事をこなしていたであろう官兵衛よりも、全ての欲を捨てて如水として生きた晩年の姿に心うたれる。
多分心の内では「秀吉、家康なにするものぞ」と思っていただろう。
関が原時点でもまだまだ枯れてはいない姿をみせる。
しかし、その後は本当に捨てたのだろう。それに対するびくびくものの家康の心情を思うと笑えてしまう。しかし、それだけ恐れられたのは、如水にとって本懐であったろう。
そんな事を考えながら如水という意味を噛み締めてみた。