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シェエラザード〈下〉 (講談社文庫)

シェエラザード〈下〉 (講談社文庫)
By 浅田 次郎

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  • 発売日: 2002-12
  • 版型: 文庫
  • 386 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
日本人が抱く喪失感はこれだったのだ!

弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は50余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。

内容(「BOOK」データベースより)
弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。

内容(「MARC」データベースより)
奇跡の船はたったひとりで戦い誇り高く死んだ。われわれが平和と繁栄のうちに葬り去ったもの。弥勒丸は日本人の良心そのものだった…。老人は50年余の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始める。


カスタマーレビュー

少々残念3
おもしろかったか?と問われれば、おもしろかったと答えるけれど、
少々、雑な文章が散見しているのが気になってしまった。

また、ストーリーの核となる部分は素敵だし、人物を巧みに描いている
ところはさすがという感じなのですが、構成というかストーリーの
導き方が今ひとつで残念に思いました。
過去と現在を行き来する展開なのですが、現在の場面展開がどうにも
稚拙なので、そう思わせたのだと思います。

過去の場面★4
現在の場面★2
トータル ★3
こんな感じでしょうか。
昭和史を題材にした重厚感やミステリーを楽しみたいならば、
ちょっと期待外れな部分があるかもしれませんので、ご注意を。
今日は休みだから、ノンビリと本でも読もうかといった時に、
軽い気持ちで読み進めるならば、うってつけかもしれません。
上下巻に分かれていますが、一気に読み切れるでしょう。

恋!5
太平洋戦争末期に米軍によって沈められた軍徴用船『弥勒丸』
の物語です。決して、弥勒丸が積載していたとされる金塊を巡る
サスペンス系物語ではなく、弥勒丸を女性に例えた恋の物語で
あるところがこたえられません。
私も〝主人公〟の弥勒丸に恋してしまった様です。
それにしてもこの作品がもし映画化されたら数年前に

大ヒットした『タイタニック』を遙かに凌ぐ船の沈没
にまつわる物語になるのではないでしょうか。
同じ浅田作品の『壬生義士伝』にも通ずるものも感じました。
宋英明他登場人物すべてが感じる『弥勒丸』への感傷と
『壬生義士伝』で吉村貫一朗が想い焦がれる南部盛岡の地
とがだぶって見えてしまったのは私だけでしょうか?

またも〝平成の泣かせ屋〟浅田次郎さ!んにやられたって
感じです。
因みに読み終わった後に『弥勒丸』の下敷きの実際の事故と
される『阿波丸』事件を早速調べたくなるであろう事も
請け合いです。

活字を読んでいるだけなのに5
実際に豪華客船に乗船しているつもりになって、シンガポールにいる気分になって、スパイ容疑をかけられてどきどきして、自分の大事な人たちを死なせてはいけないと正義感に燃えた。そのくらい情景描写や登場人物の感情表現の仕方が綿密で、心があつくなりました。戦争のことはリアルタイムでは知らないけど、二度とおきてはいけない事だとと思う。

本当に弥勒丸という船があるなら乗ってみたいなあ。