死体を買う男 (講談社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #109292 / 本
- 発売日: 2001-11
- 版型: 文庫
- 349 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
乱歩の未発表小説に隠された驚愕のトリック
乱歩と詩人朔太郎の名コンビが紀州白浜の首吊り自殺の謎に挑む!
乱歩の未発表作品が発見された!?「白骨記」というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ――南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド!
内容(「BOOK」データベースより)
乱歩の未発表作品が発見された!?『白骨記』というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ―南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド。
著者について
■歌野晶午(うたのしょうご)
1961年福岡市出身。東京農工大卒。’88年、島田荘司氏の推薦を受け『長い家の殺人』でデビュー。『さらわれたい女』『ガラス張りの誘拐』(講談社文庫)、『放浪探偵と七つの殺人』(講談社ノベルス)、『ヴードゥー・チャイルド』(角川書店)など著書多数。
カスタマーレビュー
タイトルにやられて即買いしてしまいました!
これは面白かった!
今読んだばかりなので、素直な感想が上の言葉です。
タイトルがいいですよね、『死体を買う男』。
このタイトルだけで購入してしまったようなものです。
(タイトルと装丁でやられることが多い)
(でも当たりも多い!)
本作は江戸川乱歩を思わせる作品が突然発表されたところから始まります。
タイトルは「白骨鬼」。
以降物語は、主人公の細見さんの物語の中で「白骨鬼」の物語が進んでいきます。
(いわゆる劇中劇)
また「白骨鬼」の登場キャラクターもいいんですよ。
江戸川乱歩と萩原朔太郎!
こりゃミステリファンなら涎ものの設定です(笑)。
さてさて。
ストーリーのポイントは「なぜ細見さんが『白骨鬼』に興味を持ったのか?」というところが論点になります。
そのために、『白骨鬼』のストーリーがキーになってくるわけです。
あくまで『白骨鬼』を“細見”の名で出版したいというその頑なな思いはどこからくるのか?
喉頭がんで死を目前にした作家の静かな執念を感じさせます。
『白骨鬼』の中のストーリーもやってくれます。
萩原朔太郎による謎解きが一度終わったと思って脳みそをエピローグにもっていくと急展開!
すこし黄昏がただよう江戸川乱歩の口述がセピア色に響いてきます。
病室の細見が書き上げた『白骨鬼』の「おそろしき錯誤」の章。
物語は静かにフェイドアウトしていくことになります。
とっても楽しめる一冊です!
もう一歩…
ファンと作者には失礼ですが、★3つといったところです。
アイデアや構成にしても、昔風の文体にしても非常に興味深く、一般には良作に数えられるのであろうな、とは思います。
ですが、トリックの仕掛けや方法が、あまりにも分かり易い割に、探偵役は核心に気付かず、違うところばかりを悩む。
存外、300ページ余りの本の割に、どうにも長く感じた、というのが正直なところで、『推理の過程』というミステリの旨味の部分を、惰性で読む感じになってしまったので、後半のドンデン返しも、「どっちでも良いんじゃない?」と思ってしまった。
誉めたい点は、構成に関して、2つの視点の入れ替わりのタイミングは絶妙でそういう意味での読みやすさは作者の力量であろう。また、よく、新本格は動機が弱い、などと言われるが(個人的には自ら死を選ぶ人の理由が、他人に了解可能でないものも多いのに、「殺人の動機が弱い」などの批評を見ると、ミステリにどこまで求めれば良いのかと思う)、時代背景を超えた価値を持ったものだといえ、甚だおかしな表現だが、良い動機と思えた。
他のレビューでも見られたが、このアイデアがあるならば、文句なしの★5つをつけさせる代表作に仕上げて欲しかった。
ノスタルジックな味わい
この小説は、江戸川乱歩の未発表作を思わせる小説を入手した作家が、その全貌を明らかにした本、という体裁をとっています。謎の探偵小説「白骨鬼」と、原稿を入手した経緯が交互につづられており、全く別物であるはずその二つの世界が、やがて意外なかたちで交わってきます。そんな凝った筋立てが楽しく、また独特の雰囲気を楽しめる一冊でした。
作中作の「白骨鬼」に、子供のころに乱歩の小説にドキドキしたことをちょっと懐かしく思い出しました。荻原朔太郎の迷探偵ぶりも魅力的です。





