殺しの四人―仕掛人・藤枝梅安〈1〉 (講談社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #64932 / 本
- 発売日: 2001-04
- 版型: 文庫
- 282 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
時代小説の醍醐味がここに凝集!
オモテの凌ぎは鍼医者でウラの稼業は人殺し。晴らせぬ庶民の恨みを晴らすシリーズ第1集
内容(「BOOK」データベースより)
品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。表の顔は名医だが、その実、金次第で「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」を闇から闇へ葬る仕掛人であった。冷酷な仕掛人でありながらも、人間味溢れる梅安と相棒の彦次郎の活躍を痛快に描く。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズ第一弾。
カスタマーレビュー
江戸時代版ハードボイルド
司馬遼太郎や山岡荘八の実在の人物の戦国や幕末の激動の時代小説を好んで読んでいたのですが、フィクション物も読んでみたいと思っていました。
表の顔は安い治療代で庶民を救う鍼の名医。裏の顔は金次第で暗殺をする仕掛け人。作者のあとがきによると「人間は良いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら良いことをしている」を主題にしているとのことです。
私はデニーロやスコセッシ監督の映画や渋いJAZZも好きで、この本にも暗黒街に生きる男の哀愁や渋さを感じました。あとがきにもフランス映画の良質なノワールを連想する。と書かれており、作者も戦前のフランス映画を好んでいるとのことでどおりで人物やストーリーが明と暗を巧みに描かれているんだなと納得!
暗殺といっても痛ましい暴力や凶器ではなく、人知れず鍼や毒薬で人知れず命を奪うという感じで主人公の梅安や同じく仕掛け人である彦次郎とのお互い過去の苦労を乗り越えての友情も描かれて良いです。
心優しき裏家業
池波正太郎の代表作のひとつ。「鬼平犯科帳」や「剣客商売」の陰に隠れがちだが、さすがは池波正太郎。読ませてくれます。「鬼平犯科帳」や「剣客商売」には影があってもその中に一服の清涼剤のごとくのさわやかさがあるのに比べ、こちらは不安の影が霧のようにまとわりつく。主人公の職業柄、いたしかたない。しかし、藤枝梅安の視線はあくまでもやさしく、あたたかい。未完に終わった連作だが、未完のままでよかったかもしれない。
必殺シリーズのファンとして
私はこの本を『池波さんの本』としてではなく、『必殺シリーズの原作』として興味が沸き、読み始めました。さて、どんな内容なのかと思っていたら、梅安を取り巻く様々な人たち・生かしておけない悪党の非道振り・スリリングな展開。細々とした生活の様子も、読んでいるだけで情景が浮かび上がります。最初はアダルトなシーンに戸惑っていましたが、それがまたコントラストを強くしていることに気付きました。時代小説の中でも、かなりの傑作です。余談ですが、これを読んでから私は『必殺仕事人』を観なくなりました(必殺仕置人等の前期必殺と呼ばれるものは観ていますが、そのあたりの違いに関しては別の話)。秀や勇次たちよりも、梅安と彦次郎の活躍の方が観ていて何百倍も面白いので。





