船で暮らす地中海 (The New Fifties)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #445433 / 本
- 発売日: 2003-06
- 版型: 単行本
- 249 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
家の代わりにクルーザーを買った夫婦の冒険
独創的な後半生の計画を成り立たせた要因は、幼少年期の大陸での生活、引き揚げ体験、外交官への憧れ、商社員としての豊富な海外勤務、母親の教えとキリスト教信仰など、いろいろと考えられるが、私は“和して同ぜず” という稲次さんの座右の銘に注目したい――(あとがきより)
「家の代わりに船を買う」という欧米人の発想に惹かれて。
人生終盤の設計は、地中海で晴航雨読を満喫したい。
“異邦人の使徒”聖パウロの足跡を辿る夢。
波乱の商社マン時代に学んだ「現状肯定的発展主義」の生き方。
年金でまかなう航海経費で、映画のシーンのような船上生活。
日本人に合った新たな生活の楽しみ方のヒント。
内容(「BOOK」データベースより)
「家の代わりに船を買う」という欧米人の発想に惹かれて。人生終盤の設計は、地中海で晴航雨読を満喫したい。“異邦人の使徒”聖パウロの足跡を辿る夢。波乱の商社マン時代に学んだ「現状肯定的発展主義」の生き方。年金でまかなう航海経費で、映画のシーンのような船上生活。日本人に合った新たな生活の楽しみ方のヒント。
内容(「MARC」データベースより)
家の代わりにクルーザーを買った夫婦の冒険。職を辞し、全財産をはたいてやりたいことをやる。世界を股にかけて活躍してきたビジネスマンが長年の夢を実現。実力派ノンフィクション作家が人生の活力を描く。
カスタマーレビュー
ルポライターの目線
これで私は彼の航海記を3つのメデイアで読んだことになる。
1.ヨット雑誌「KAZI」に2年にわたって連載された「グランドバンクス42で地中海クルーズ」
2.ルポライター足立氏による単行本「船で暮らす地中海」
3.朋友郡山史朗君が主宰?する小僧コムの看板コラム「稲次船長の地中海航海記」 である。
ちなみに彼のボートの艇名は「ハイドランジャー号」
それぞれについて軽い感想を述べる。
1.雑誌連載
個人の航海者にとって、特に日本の航海者にとって地中海クルーズは夢である。
海域の大きさ、海域の地形、海域の気象・海象はマイボートのサイズに適し、そして何よりも歴史の集積が圧倒的に航海者の心を唆る。
そこには太平洋クルーズとは全く違うものがあるであろう。
大いに期待して連載を読んだ。
モータークルーザー(エンジンのみで推進する。時速約11ノット−20Km、ハイドランジャーの場合。)とセーリングクルーザー(セールとエンジンを併用する。時速約7ノット−13Km。燃料が切れても自航出来る。)とは走り方がまったく違い、航海に対する姿勢も思想も異なってくるのであるが、正直言って彼の最初の頃の航海記は私にはあまり面白くなかった。
自分も航海者として、航海記は自分の航海のための参考書として読むのであるが、例えば最も知りたい海象の記述が少なかった。ボート乗りとヨット乗りの違いである。
配慮すべきこと、記録すべきことにも欠落が多く、不満を感じた。
当然である。彼はこの頃まったくのビギナーだったのだ。
しかし巡る港、泊地での出来事、多くの交遊は私にとっても夢の世界であった。
2.単行本
足立倫行はよほど稲次船長の生き方に惚れ込んだものとみえる。地中海まで何度も足を運んでは航海を共にしている。
サラリーマンを終えて、マイボートで世界を航海して回る男の姿、これは書き甲斐がある。これは多くの人々の心を捉えて、本も売れるだろうと思ったのだろう。
そして彼の取材、彼の価値観で本をまとめた。
航海部分だけでなく、稲次の生い立ち、三井物産での仕事、稲次を取り巻く人々などの記述が多い。いや、むしろそちらが主体かもしれない。
そうだろう。足立は船を知らず、航海を知らない。ただ珍しく、感嘆し、面白がっているだけである。
ただ、稲次のリタイア後の生き方に憧れてこの本を読む人にとっては、これが同じ目線なのだ。この書き方で正解なのだ。
国内でドサ回りの営業をしていた私にとっては、商社マンの仕事の実際は初めて知ることが多かった。彼が大変な努力家であることも知った。
3.SNSのコラム
これはここ2−3年に書いたものだろう。初期の航海記とはまったく違っている。内容もあちこちで知合ったボート・オーナー仲間、泊地での人間関係などの記述が主体になる。
船乗り仲間の交遊も、いきなり東洋からやってきた変なヤツと、毎年ラリーに参加する日本の紳士とは質が変わってくるのである。尊敬し、尊敬される人間同士の付き合いがここにはある。
彼の人間観察はぐっと深まり、筆も伸びる。一番面白い。皆さん、小僧コムにどうぞ。


