少年と少女のポルカ (講談社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #25547 / 本
- 発売日: 2000-02
- 版型: 文庫
- 215 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
恋するオトコと悩めるオトメ
男が好きなトシヒコ、女になりたいヤマダ、電車に乗れないミカコ。心と身体の違和感にふるえる3人の高校生を鮮烈に描く、新感覚の青春小説。
男子校へ通うトシヒコは陸上部のリョウに恋してる。同級生のヤマダは「間違った身体に生まれたから」と女性ホルモンを注射する。幼なじみのミカコは突然、怖くて電車に乗れなくなった。心と身体の「違和感」にふるえる3人の青春を軽妙に描く表題作に、「午後の時間割」(海燕新人賞)を併録した芥川賞作家の作品集。
内容(「BOOK」データベースより)
男子高へ通うトシヒコは陸上部のリョウに恋してる。同級生のヤマダは「間違った身体に生まれたから」と女性ホルモンを注射する。幼なじみのミカコは突然、怖くて電車に乗れなくなった。心と身体の「違和感」にふるえる三人の青春を軽妙に描く表題作に、「午後の時間割」(海燕新人賞)を併録した芥川賞作家の作品集。
内容(「MARC」データベースより)
オトコが好きな男、オンナになろうとする男、電車に乗れない女の子の物語。ナニカが過剰だとも欠乏しているともいえる20世紀末の高校生の心のうちを描く、トランスセクシュアルな作家のデビュー作。「午後の時間割」併録。
カスタマーレビュー
スキップで駆け抜ける、青春の日々
同級生のリョウを見つめるトシヒコの眼差し。
ハラリとひらめくヤマダ(男)のフレアスカート。
加速し続けるミカコの心と自転車。
思春期のキラキラした空気の中で、それぞれの青春を生きる3人。
恋も試験もファッションも、そしてふとよぎる不安も、
何もかもが彼ら自身を構成する「すべて」だった。
同時にそれらは切なくて“特殊”な日々でもある。
これを「ごく当たり前な日常」としてサラリと描ききった本作は、
それだけで素晴らしい。スキップのように軽妙で、
少し毒のある文体も読んでいて心地よく、そして時々こころを
チクリと刺してくる。高校生という限られた社会性から脱し、
大人へのドアに手を掛けた微妙な時期のこころ模様を
みずみずしく描いた秀作である。素晴らしい。
もっと若い時に出会っておきたかった本
なんとなく海燕出身ぽい雰囲気がそこはかとなく漂っていると思ったら、ビンゴ。解説で斎藤美奈子が言うように、若い時に出会うべき本だと思った。
男子を描いても女子を描いても、どちらでもない人を描いても、作者のスタンスはほとんど同質なんだろう。乾いていてどうでもいいような筆致。ちょっと突き放した感じや、登場人物の会話のテンポや、ちらっと見せる音楽や映画などの〈サブカル教養〉の趣味は私にはしっくりきた。また「午後の時間割」の委員長の本の読み方(助詞の「と」がつく本を読む・題名のしりとり)には笑った。
著者には、ゲイが出てくる作品が多いらしいが、いつもその世界だとどうなんだろう。とはいえ、この2編は○。
画期的作品?
この作品を初めて読んだのは、高校生の頃でした。
ただ表紙に惹かれただけの衝動買いが、
数年たった今でも私のお気に入りベスト5。
主人公は3人、ゲイのトシヒコ、自分を女だと思うヤマダに電車に乗れないミカコ。
一見すると普通ではない彼らの、普通の日常を描いただけの中篇小説です。
この小説の良いところは、誰ひとりとして現状にクヨクヨしていないところ。
トシヒコはゲイであることに悩まないゲイとなり、ヤマダは女性になろうと必死になり、
ミカコも特段悩んだ様子もない。
普通なら悩むけで終わる、もしくは悩みを克服して終わるのが青春小説のセオリーでしょう。
ですがこの作品は違います。3人とも既に悩む段階を過ぎている。
その後を淡々と過ごす彼らには、一種の美しささえ感じてしまいます。
また、藤野さんの作品に一貫して言えることですが、文体にユーモアがあり、
非常に読みやすいです。
もちろん気に入らないと言う方もいるとは思いますが、
是非、手にとって読んでほしいです。





