魔界転生(上)―山田風太郎忍法帖〈6〉 (講談社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #97572 / 本
- 発売日: 1999-04
- 版型: 文庫
- 526 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
心をこの世に残しつつ死の際に立った男が愛する女と交る――と、1ヶ月後にその女胎を裂いて男が再誕する。妖異凄絶の忍法「魔界転生(てんしょう)」。血風の中に甦る大剣鬼は天草四郎を筆頭に、宮本武蔵、荒木又右衛門、柳生但馬守(たじまのかみ)……。背後で操る森宗意軒(そういけん)と由比正雪(しょうせつ)。紀伊大納言頼宣をそそのかして天下を大乱に導くか!?
内容(「BOOK」データベースより)
心をこの世に残しつつ死の際に立った男が愛する女と交る―と、一ヵ月後にその女胎を裂いて男が再誕する。妖異凄絶の忍法「魔界転生」。血風の中に甦る大剣鬼は天草四郎を筆頭に、宮本武蔵、荒木又右衛門、柳生但馬守…。背後で操る森宗意軒と由比正雪。紀伊大納言頼宣をそそのかして天下を大乱に導くか。
著者紹介
1922年、兵庫県生まれ。東京医科大在学中の’47年、探偵小説誌「宝石」の第1回懸賞募集に「達磨峠の事件」が入選。’49年に「眼中の悪魔」「虚像淫楽」の2篇で日本探偵作家クラブ賞を受賞。’58年から始めた「忍法帖」シリーズでは『甲賀忍法帖』『魔界転生』等の作品があり、奔放な空想力と緻密な構成力が見事に融合し、爆発的なブームを呼んだ。その後、『警視庁草紙』等の明治もの、『室町お伽草紙』等の室町ものを発表。『人間臨終図巻』等の著書もある。
カスタマーレビュー
最高の忍法帖!
数ある山風忍法帖の中でも最高傑作です。山風忍法帖は長ければ長い程よいというのが一般の評価ですが、まさしくその通り!本書のおもしろさ、サスペンスは並大抵のものではありません。寝食を忘れるというのはこのことでしょう。虚実ないまぜの山風ワールド炸裂で、あらゆるメディアを凌駕するそのパワーには圧倒されてしまいます。本書をまだ読んでいない人はなんて幸せなんでしょう。
ユーモア満載です
幕府転覆の企てに巻き込まれた柳生十兵衛が、その陰謀を防ぐために戦うことになります。柳生十兵衛の前に立ちはだかるのは、魔界からよみがえった剣豪達7人。1人、1人と次々に襲いかかります。この7人との戦いが、やはり読みどころでしょうか。それでなくても剣豪なのに、魔界の力でさらにパワーアップしてます。十兵衛が勝つのが、わかっていても、ドキドキします。どんな技で、戦うのでしょう・・・。
と言って、重い本でなく、予想外にユーモラスな本でした。「人を食ったような」柳生十兵衛の作戦や、「そんなばかな!」という荒唐無稽な剣技。十兵衛の弟子達の意表をついた攻撃。敵となる根来の忍者たちのドタバタ・・。エログロも、そうひどくないです。上下巻で読み応えも十分。
面白さの求道者
山田先生は常にそのユニークな発想と緻密な構成力で我々を楽しませてくれる。だが、最高傑作はやはり本作だろう。何度も映画化、TV化されているので、ストーリーをご存知の方も多いだろうが、何度読んでも(観ても)面白い作品である。
「魔界転生」という妖術で甦った、天草四郎を中心とする、宮本武蔵、荒木又右衛門、柳生但馬守、ガラシャ夫人等。彼等は森宗意軒、由井正雪の企みに乗って、現世で晴らせなかった怨みを晴らそうと幕府転覆を図る。これを防ぐのは柳生十兵衛。武蔵などは元々剣豪なのに、既に鬼籍の身であるから怖い物なしである。この武蔵vs十兵衛の対決。但馬守vs十兵衛の親子対決。凄まじい迫力である。ガラシャ夫人の妖艶さも作者らしく濃密に描かれる。
山田先生はこれだけ読者を楽しませてくれる作品を数多く提供してくれたのに、文壇での扱いは低かった。読んで面白い作品を提供する事の素晴らしさを理解しているのは我々読者の方であろう。その意味で、山田先生は面白さを追及する求道者と言えるだろう。その中で、本作は全体構想は勿論の事、子供心に思った「宮本武蔵と柳生十兵衛が戦ったらどっちが強いんだろう」、という素朴な疑問(多くの人が抱いたと思う)に明快な回答を与えてくれた画期的傑作。





