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Rommy―越境者の夢 (講談社文庫)

Rommy―越境者の夢 (講談社文庫)
By 歌野 晶午

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  • 発売日: 1998-05
  • 版型: 文庫
  • 460 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
録音スタジオで、起きた密室殺人!
ROMMY(ロミー)とは何者だったのか?天才シンガーの死の謎に迫る

アンコールの大合唱に応えてROMMYがステージに上がると、スタジアムが揺れた。が、もうそんな情景を見ることはない。録音スタジオの仮眠室で彼女は息絶えていた。犯人はスタッフの中にいるのか!?時代を疾走して逝った、天才シンガーの隠された真実とは。歌野晶午がミステリー・フロンティアに挑む問題作。

著者紹介
1961年福岡市生まれ。東京農工大卒。’88年、島田荘司氏の推薦を受け『長い家の殺人』でデビュー。著書には『白い家の殺人』『ガラス張りの誘拐』(以上、講談社文庫)、『正月十一日、鏡殺し』(講談社ノベルス)など。


カスタマーレビュー

「実際に起きたある事件の記録」というコンセプトのミステリ5
かなり異彩を放ったミステリです。
ストーリーは伝説的人気の天才歌手のROMMYが音楽スタジオで殺害され、その犯人をカメラマンの男が突き止めるというのもの。話自体は珍しいものじゃないけど、構成がとても凝っています。
登場人物は多く、話の展開に合わせて一人一人の視点で今の状況や心情を描かれています。
挿絵の代わりに実際に撮った写真があったり、ROMMYの顔のメイクデザインのデッサンなどとても生々しくて不気味な雰囲気にしてくれる。
また、この殺人事件と同時進行でROMMYの過去や変容を絡ませていて、それがひとつずつ明らかになるごとにこの事件の本当に重要な部分とそこから見えてくる意味を知ったときに初めてこのミステリのおもしろさが感じられると思います。

それとこの本のテーマに「ジェンダー」というのがあり社会派ミステリという印象も受けた。
歌野晶午のゾクリとした作風は健在ですが、読後感はなぜか寂しくとてもしんみりしてしまった。