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ライン (講談社文庫)

ライン (講談社文庫)
By 乃南 アサ

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  • 発売日: 1997-11
  • 版型: 文庫
  • 337 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
“KAHORU”に恋すると殺される!
1本の線だけで結ばれている、宙に浮かんだような若者たち。深夜のパソコン通信に嵌(は)まる小田切薫の周りで次々殺人事件が起こる。それぞれの道を歩む高校の同級生たちは、友情と嫉妬が複雑に絡み合い……。オンライン社会の若者の心の揺れを描く、直木賞作家の傑作ミステリー。(「パソコン通信殺人事件」改題)

内容(「BOOK」データベースより)
一本の線だけで結ばれている、宙に浮かんだような若者たち。深夜のパソコン通信に嵌まる小田切薫の周りで次々殺人事件が起こる。それぞれの道を歩む高校の同級生たちは、友情と嫉妬が複雑に絡み合い…。オンライン社会の若者の心の揺れを描く、直木賞作家の傑作ミステリー。

著者紹介
1960年東京都生まれ。早大中退後、広告代理店に勤務。その後、作家活動に入る。’88年、『幸福な朝食』で日本推理サスペンス大賞優秀賞を受賞。’96年には、、『凍える牙』で直木賞を受賞する。著書は他に、『結婚詐欺師』『家族趣味』『風紋』『ドラマチック・チルドレン』『鍵』『窓』などがある。


カスタマーレビュー

衝撃的で、切なくて。3
ネットやチャットをしている人にとっては、身近に感じる作品。
顔も声も解らないからこそ起こる事件。
嘘つく気がなくても嘘になりえることもある。

10年前のインターネット犯罪4
 人生に嫌気がさし、現実感を喪失した浪人生が唯一の拠り所としたのは、パソコン通信のチャットだった。その中でのみ、彼は辛くて無意味な現実から解放されると信じている。だが、やがて彼は、自分の意図した以上の大事件を引き起し、巻き込まれることになる・・・。

 この本が単行本として発売されたのは10年前。パソコン通信の黎明期である。そんな時期にパソコン通信の匿名性とその裏に潜む危険性に着目した筆者の先見性には驚かされる。小説ならではのトリックにあふれた本書は、まさに傑作ミステリといえるのではなかろうか。

謎は謎のままで良いのか2
この作品を読んだ1997年当時、私はインターネットとパソコン通信を併用していたが、まだまだメリットが多かったパソコン通信をメインにしていたので、興味を持って読み始めた次第である。全体的な評価としては、パソコン通信と言うものを絡めた良質のミステリと言える。しかし、肝心な部分が「本当のコンピューターのプロから教わって、何とか出来るようになったってことらしい」で片づけられてしまっている。ここを明確にしてもらわないと、謎解きが完了したことにならず歯がゆさが残る。どこからかクレームが付いて、具体的に書けなかったのかもしれないが、最大の謎をそのままにしてしまったミステリに、高い評価を与えることは出来ない。