ロシア紅茶の謎 (講談社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #270802 / 本
- 発売日: 1997-07
- 版型: 文庫
- 337 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が?表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。エラリー・クイーンのひそみに倣った「国名シリーズ」第一作品集。奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む。
著者紹介
1959年大阪市生まれ。同志社大学在学中より推理小説研究会に所属して創作等で活躍。処女作は『月光ゲーム』(東京創元社刊)。他に『マジックミラー』『46番目の密室』(以上講談社文庫)などがある。最新刊は『英国庭園の謎』(講談社ノベルス)。
カスタマーレビュー
うっとしりしてしまった・・・
著者の第一短編集であり、火村&有栖川コンビの第一短編集であり、有栖川版「国名シリーズ」第一作。「エラリー・クイーンのひそみに倣って」国名シリーズを開始しても決して失礼ではない、相変わらず端正でロジック重視の美しい推理小説だ。有栖川有栖という作家自身がクイーンを敬愛してやまないというし、”90年代のクイーン”という評価もされているようだが、今や”日本のクイーン”と呼んでもよいのではないか。それほど「謎解き」の面白さに徹している作家だ。どの作品も夢中で読んでしまう。この「ロシア紅茶の謎」は短編集ということもあり、それぞれが全く違った趣向をこらした舞台設定で、回を重ねた火村と有栖川のコンビも絶好調。
・・・
「赤い稲妻」、「ロシア紅茶の謎」、「八角形の罠」は、ミステリー好きが頑張って考えれば何とか解けるかも知れないという良いバランスだと思います。
ただ、その他の暗号系作品は厳しいかも知れません。
他の方も書いていましたが、特に最初の「動物園の暗号」で真剣に暗号を解読しようと思うと、あとで(私のように)悲しくなるかも・・・(笑)
ただ、「屋根裏の散歩者」は面白いですね。分からなかったけど。
もちろん、犯人当てなど気にせずに読む方も、楽しめると思います。
著者最初の短編集
有栖川有栖の第1短編集。すべて火村英生が活躍するもので、“国名シリーズ”の第1弾でもあります。国名シリーズと言えば、エラリー・クイーンの名シリーズですが、有栖川はおそれ多くもその名シリーズへの挑戦を開始したわけです。有栖川の複雑な論理の織物は短編では望むべくもありませんが、どれもそれなりに魅力的なトリックが用いられていて、鮮やかな解決となっています。
中でも『赤い稲妻』のトリックは秀逸だと感じました。マンションの自室から転落死した女性がいて、自殺ではなさそうなのですが、なぜか自室のドアには鍵がかかっているというのがミソ。また、タイトルとなっている『ロシア紅茶の謎』のトリックは、氷を凶器として使うという昔からあるトリックに一工夫を凝らした見事なヴァリエーションです。各編でいちいち火村と有栖川の職業が紹介されているのは通して読むとしつこく感じますが、元々は個々に雑誌掲載されたものなので、初めての読者に対する作者の丁重な態度の現れなのでしょう。





