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台所のおと (講談社文庫)

台所のおと (講談社文庫)
By 幸田 文

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  • 発売日: 1995-08
  • 版型: 文庫
  • 297 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
女はそれぞれ音をもってるけど、いいか、角(かど)だつな。さわやかでおとなしいのがおまえの音だ。料理人の佐吉は病床で聞く妻の庖丁の音が微妙に変わったことに気付く……音に絡み合う女と男の心の綾を小気味よく描く表題作。他、『雪もち』『食欲』『祝辞』など10編。五感を鋭く研ぎ澄ませた感性が紡ぎ出す幸田文の世界。

内容(「BOOK」データベースより)
女はそれぞれ音をもってるけど、いいか、角だつな。さわやかでおとなしいのがおまえの音だ。料理人の佐吉は病床で聞く妻の庖丁の音が微妙に変ったことに気付く…音に絡み合う女と男の心の綾を小気味よく描く表題作。他「雪もち」「食欲」「祝辞」など十編。五感を鋭く研ぎ澄ませた感性が紡ぎ出す幸田文の世界。

著者紹介
明治37年(1904)9月1日、東京向島生れ。父は明治の文豪幸田露伴。6歳で母を失い、8歳で姉を失う。弟も大正15年に夭折した。その間東京麹町の女子学院に学びながら、父に家事や身辺のきびしい躾を受けた。昭和3年結婚。10年間の結婚生活の後、長女玉を連れて離婚。幸田家に戻る。22年、80歳の露伴を記念した雑誌「藝林かん歩」の〈露伴先生記念号〉に、「雑記」を書く。露伴逝去後『父──その死──』『こんなこと』『みそっかす』等を出版。「露伴蝸牛庵語彙」等編纂。30年長篇小説『流れる』(芸術院賞・新潮文学賞)。短篇集『黒い裾』(読売文学賞)の他『さゞなみの日記』『ちぎれ雲』『包む』『笛』『おとうと』『猿のこしかけ』『番茶菓子』『駅』『草の花』『闘』(女流文学賞)等々出版。平成2年10月31日逝去。没後『崩れ』『木』『台所のおと』『きもの』『季節のかたみ』『雀の手帖』『月の塵』『動物のぞき』がある。


カスタマーレビュー

しっとりとかなしくやさしい。5
表題作「台所のおと」にまずやられます。ちょっとないくらいのいい短編集。「音」を中心にここまで情景をしっとりと描けるなんて!地味な本ですが必読です。
女のしっとりとしていながら、芯の強いしなやかさがすべてに共通するものでしょうか。読書って楽しい。

日本語5
幸田文さんの文章は、リズムがある。文字を追っていて、心に美しく響いてくる。こんな文章に出会えるのも読書のたのしみかもしれない。

幸田文さんの短編集4
色々な短編が入ってて幸田文さんの魅力が十分にわかる本だと思います。幸田さんの五感をふんだんに感じた表現が随所にかかれており、すごい感性をお持ちのかただと感じられるひとつだと思います。丁寧な日本語の文も魅力のひとつだと思います。