喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #283159 / 本
- 発売日: 2006-02
- 版型: 単行本
- 230 ページ
エディターレビュー
出版社 / 著者からの内容紹介
世界にも希な奇妙な「法」はなぜ生まれたか
中世、日本人はキレやすかった!大名から庶民まで刃傷沙汰は日常茶飯、人命は鴻毛のごとく軽かった。双方の言い分を足して二で割る「折中の法」、殺人者の身代わりに「死の代理人」を差しだす「解死人の制」、そして喧嘩両成敗法。荒ぶる中世が究極のトラブル解決法を生みだすまでのドラマ。
内容(「BOOK」データベースより)
中世、日本人はキレやすかった!大名から庶民まで刃傷沙汰は日常茶飯、人命は鴻毛のごとく軽かった。双方の言い分を足して二で割る「折中の法」、殺人者の身代わりに「死の代理人」を差しだす「解死人の制」、そして喧嘩両成敗法。荒ぶる中世が究極のトラブル解決法を生みだすまでのドラマ。
内容(「MARC」データベースより)
中世、日本人はキレやすかった! 大名から庶民まで刃傷沙汰は日常茶飯、人命は鴻毛のごとく軽かった。「折中の法」、「解死人の制」、そして喧嘩両成敗法。荒ぶる中世が究極のトラブル解決法を生みだすまでのドラマ。
カスタマーレビュー
勉強になった
喧嘩両成敗、というと、もうちょっと身近な印象があったのですが、法としては非常に特殊なものだったことがよくわかりました。自己救済から裁判へ、紛争解決法を模索していた様子が具体的な例を挙げて述べられており、面白かったです。ただちょっとくどいような気もしましたが。最後に少しだけ述べられていた、欧米では被害者側に過失があれば相殺なんて生温いものではなく救済されないことが多い、という事実には、知らなかっただけにびっくりしました。
喧嘩両成敗法の生まれ出た社会的背景
面白い! 著者はまだ若いのに文章がとても上手い。些細な口論が双方死傷者を出す大乱闘にエスカレートする様子がいきいきと描かれていて滑稽ですらある。そういったエピソードの描写に限らず論考の文章も平易で読み易い。一般読者向けの本の執筆は今回が初めてということだが、とても信じ難い。
著者によると、喧嘩両成敗法は、室町時代の終わり頃にその萌芽が見られ、戦国時代の分国法として全国的に普及するが、江戸時代には制定法としては消えていくという。著者は、室町時代の京都や奈良に住んでいた公家や僧侶の日記を素材とし、そこに記されている様々な出来事と、それに対する幕府の措置や人々の感想の記述から、喧嘩両成敗法が生まれ出た社会的背景を明らかにしようとする。
著者の強調点は以下の4点。第1に、当時の社会や人々の心性を抜きに、喧嘩両成敗法を語ることはできない、ということ。第2に、喧嘩両成敗法を社会の中で形成された紛争解決の法慣習の蓄積の延長に位置づけるべき、ということ。第3に、喧嘩両成敗法を中世社会全体の紛争解決策の中の1つとして考えるべき、ということ。第4に、喧嘩両成敗法の限界面にも目を向けるべき、という点。
私自身は、公権力の支配が不完全な世界における秩序形成、という観点から本書を読んだ。そういう意味でヤクザ世界での秩序形成との類似性などに興味をもった。
必読の面白さ
とにかく面白さでは群を抜く。著者も断わっているとおり、室町よりも鎌倉がメインである。
具体例も多く、普通の読み物としても十分楽しめる。
さらに現代人の法曹にまでこの喧嘩両成敗の思想はいまだに影響しているのではないかとさえ
思えてくる。
何より殺されたり侮辱されたりしたときの復讐対象が、偶然相手と同じ出身地の他人でもよかったtことなど驚くべきことばかり・・・。
名著といえよう。





