自己愛の構造―「他者」を失った若者たち (講談社選書メチエ)
|
| 価格: | ¥ 1,890 1500円以上は送料無料 詳細 |
発送可能時期: 在庫あり。
販売、発送は Amazon.co.jp
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #121808 / 本
- 発売日: 1999-10
- 版型: 単行本
- 286 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
心が生涯求めつづける究極の存在とは?「他者」なき現代人を襲う病理とは?他者との関係性のなかで「自己」の構造をとらえなおしたコフート。フロイトの精神分析をぬりかえ、90年代アメリカで隆盛を誇る理論でよみとく現代日本の病理。
内容(「BOOK」データベースより)
心が生涯求めつづける究極の存在とは?「他者」なき現代人を襲う病理とは?他者との関係性のなかで「自己」の構造をとらえなおしたコフート。フロイトの精神分析をぬりかえ、90年代アメリカで隆盛を誇る理論でよみとく現代日本の病理。
内容(「MARC」データベースより)
心が生涯求め続ける究極の存在とは? 「他者」なき現代人を襲う病理とは? 他者との関係性の中で「自己」の構造を捉え直し、フロイトの精神分析を塗りかえたコフートの理論を元に読み解く現代日本の病理。〈ソフトカバー〉
カスタマーレビュー
面白かったです。
著者のコフートに対する、尊敬の念が、とても良く伝わってくる本です。また、自己愛という、ややこしい概念をも、意外と易しく説き明かしてくれました。
私は今まで、例えば何のくったくもなしに、「自分の話しかしない」ような人間について、巨大な?を感じていました。
果ては「わざと?嫌がらせ?」くらいにまで考えてしまうくらい、理解できなかったのです。
それがやっと、理解できました。
つまり、そういう人は、自己愛の強い人。
さらに、自己愛に傷つきがある人。
自己愛云々というのは、乳幼児期の親との関係の中で、確立されてしまうらしく、そういう人は、大人になっても、満たされない自己愛を抱え、それを満たそうとしている、とのことです。
そして、健全に自己愛が満たされ、健全に情緒的発育が行われないと、平たく言って、「自分しか認識できない」ような大人になる・・・・。
あぁ!つまり彼等は、極端な話「自分のことしか、わからない」のね?
だから、唯一わかる自分のことしか話せないわけね?というようなことに、自然と理解を深めさせてくれる、これは優れた本です!
ただ、著者もコフートも天才&秀才ですので、意外と易しくとは言え、いかんせん、難解なところもあり、私の場合、読後、かなり疲労しました。
それから、コフートの人生というのも、大変、興味深く、ご自身が「自己愛人格障害」との認識を持っての、自己愛研究だったようです。
結局、優れた人物と、そうでない人物の明暗を分けるのは、このような「自己認識」の有る無しなのかな〜、と、妙に考えさせられるものがありました。
恐らく、前出の「自分の話しかしない」ようなタイプの人間というのは、自分を「自分の話しかしない人間」とは、考えもしないでしょうから・・。
理解に苦しむ部下を持つ、悩める管理職の方には、お奨めしたいです。
自己愛とコフートの考えを概観するのに良い本
この本は現代の自己愛的なアメリカ文化が進入してくる日本において、自己愛や甘えや自己と他者を考えさせられる良い本だと思います。この本以外に自己愛を上手く分からせてくれる本は少ない気がしました。
この本の良い所はかなりの部分、コフートの著作からコフートの言を引用してきて、それを和田氏が説明しているところです。全ての文章を和田氏の言葉で語っているような、和田氏の思考を通して書かれたものではありません。非常に特徴的なのはやはりこの点―実際のコフートの著作から言葉を沢山引用している―に尽きるでしょう。
古典的なフロイトの自己愛の説明から始まって、自己心理学における三部構成自己の考え方や自己対象・自己対象転移・断片化・自己などの説明がされます。他にも記憶論争やコフートなりのエディプス葛藤についての自己心理学的な新しい見方などが記述されています。
どれも大切なのは和田氏の言葉で全てが説明されているのではなく、コフートの言葉が沢山引用されているのは説得力がありました。
後半では躁うつ病と分裂病から見るメランコ人間・シゾフレ人間=罪責人間・悲劇人間という和田氏の個人的な人間の見方と、コフートなりの社会の人間の見方などが説明されています。最後には甘えと自己心理学の共通点などが書かれています。
対象関係論との共通点は一切書かれていませんが、それゆえに古典的な精神分析を学んだ者なら、読みやすいと思います。ただどちらかと言うと自己心理学の紹介本に近いです。
初心者の方にもそれなりに分かりやすい本だと思いました。
(本の最後に注釈が書いてあって、それがとても丁寧な説明なので、親切な本だと思った)





