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記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)

記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)
By 池谷 裕二

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  • 発売日: 2001-01
  • 版型: 新書
  • 273 ページ

エディターレビュー

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   タクシーに乗って行き先を告げると、たいていの運転手は地図を見ずに車を走らせる。彼らの頭の中には複雑な地図がすべて入っているようで、その卓越した記憶力には驚かされる。

   本書は、そんなタクシー運転手の記憶力を脳科学的に解析したマグワイヤの研究の紹介から始まる。その興味深い研究の結果、タクシー運転手の脳のある部分が一般の人よりも大きく、しかもそれはベテランの運転手であるほど大きいという驚くべきことがわかった。

   よく年をとると記憶力が衰えるといわれるが、この研究は成人した後であっても鍛えれば記憶力がよくなることを示している。しかし、そうは言っても成人して年齢を重ねるごとに記憶力が落ちていくのを感じるわけだが、脳科学は脳の構造にあわせた3つの「記憶の仕方」があることを教えてくれている。それは(1)何度も失敗を繰り返して覚える、(2)きちんと手順を踏んで覚える(易しいものから難しいものへ)、(3)まずは大きく捉え、最初から細部にこだわらない、である。年齢と共に「丸暗記」する能力は衰えていくが、この方法を用いれば記憶力は鍛えられる。

   本書は記憶に関する脳科学の興味深い研究を、歴史に沿ってわかりやすく紹介している。また「テストの直前に詰め込み勉強をするなら徹夜するよりも早起きして勉強した方が良い」「テストの前に風邪薬を飲むと記憶していたものが思いだしにくくなる」など、記憶力に関するアドバイスもかなり具体的だ。

   文章も読みやすく、必要な生化学や脳科学の基礎知識もわかりやすく解説してあり、記憶のみならず広く脳科学に興味を持っている人にお勧めできる。(別役 匝)

出版社/著者からの内容紹介
解き明かされる記憶力の秘密
神経科学の目覚ましい進歩によって脳の記憶の実体がついに見えてきた。記憶力を高める「夢の薬」を研究する著者が、LTPやシナプス可塑性などの最新理論を解説しながら、科学的に記憶力を高めるための具体的な方法を紹介する。

内容(「BOOK」データベースより)
神経科学の目覚ましい進歩によって脳の記憶の実体がついに見えてきた。記憶力を高める「夢の薬」を研究する著者が、LTPやシナプス可塑性などの最新理論を解説しながら、科学的に記憶力を高めるための具体的な方法を紹介する。


カスタマーレビュー

驚きと納得、オヤジが変わった5
【この本との出合い】
長女が進学する高校の入学前課題で「理科の読書感想文」に指定されていた本の1冊でした。
従って中学生にも充分に理解できる内容と言うことです。
それを「文系オヤジ」が娘から取り上げて読んでみました。

【オヤジが変わった】
中高年になると、とかく

「脳細胞がどんどん死んでいるんだから、新しいことが覚えられないのは仕方がない」
と言い訳をしがちです。
実は、脳の記憶を司る神経細胞は、使うことで年齢には関係なく増え続けると言うのです。
年をとると若い頃のように勉強しなくなり、覚える努力をしないだけ、と言うのが著者の指摘で、
中高年が「新しいことを覚えられない」原因なのです。

脳と体の健康を保つ、と言う意味でも「ものを覚えよう」という意欲を掻き立ててくれました。

【英語学習に活かす】
40才を過ぎてから英語学習を始め、毎日勉強しても中々話せない、TOEICスコアもそこそこあがったけど、それ以上伸びない。
「こんなに勉強しているのに俺ってバカじゃねぇか?」

とも思っていたそんな私の学習に唯一抜けていたのが英文の暗記、暗唱です。
「この年で覚えられる筈がない」と、やろうともしていなかった。
でも年齢に応じた脳の使い方がある、記憶に必要な脳の神経細胞は使えば増える、
それに勇気付けられ英文の暗記、暗唱にチャレンジすると、ちゃんと暗記できるじゃん。

英語の通信教育の月例課題のスコアも、やや右下がりの高原状態から脱却し、点数面では短期間にブレークスルーしました。
次回のTOEICが楽しみ。。

【オヤジの共感】
人間は気合と根性、と言っているオヤジですが、この本でも、脳の働きを活発にするには「意欲」と「努力」が必要と言っています。

最先端の脳科学でも、「意欲」「努力」が尊い、とする結論は大変共感が持てました。

いやぁ~、文系オヤジにもこの「脳科学」の本は面白かったし、随分得をしました。本書の著者の若き研究者に多謝。

学者ではない自分に記憶の仕組みを科学的に理解させてくれる本5
だいたい記憶力について、関心をもつきっかけは、自分が「もの覚え」が悪くなったなとか、どうして、あの人は色々と覚えているんだろうとか、そういったことがきっかけになって、「手っ取り早く覚える方法は無いかな?」と考えて、まず、「記憶術」や「記憶法」に関連する書籍を読み始める。そして、記憶術などの書籍を読んで、実践してみても、なかなかうまく活用できず、今度は、「記憶の本質って何だ?」と記憶自体に疑問を持ち始め、記憶に関係する書籍を読み始める場合が多いと思う。
かく言う自分も、このステップを経て、「記憶力を強くする」にたどり着いた。この本は、どのような経過で脳がものごとを記憶していくかということに焦点を絞って、脳が記憶していく仕組みを書いているので、私みたいな経過をたどってから、読む者にとっては、役に立つ。
この本を読んでから、あらためて「記憶法」や「勉強法」の本を読み返すと最初に読んだ時よりも内容の理解が促進される。

「最新脳科学が教える 高校生の勉強法」は、「記憶力を強くする」をやさしく書いているので、勉強法に役立てる目的なら、「最新脳科学が教える 高校生の勉強法」を、記憶の仕組みをさらに詳しく理解したいなら、「記憶力を強くする」を読めば良いと思う。

効きそうだ4
記憶のメカニズムから、どうすれば記憶力を高められるかということが説明された本。
わかりやすいし、読んでいると脳科学という学問分野は面白そうだな、と、思えてくる。

記憶力を高める、もしくは効率的に記憶するためには、

覚えようとする物事に興味を持つこと、
関連したことを同時に覚えること、
覚えた知識を友達や家族などに説明してみること、
眠ること、
一ヶ月に一回以上のペースで復習すること、
基礎を身につけってから少しずつ難易度を上げるような学習を心がけること、
学習を継続すること、
などがあることがわかった。

あと、年をとって忘れっぽくなるのは、脳の自体の問題というよりも、
学習に対する本人の意欲の問題であるというようなことには、
希望があるなと思った。