猫のあしあと
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #88481 / 本
- 発売日: 2007-10
- 版型: 単行本
- 230 ページ
エディターレビュー
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
町田 康
1962年大阪府生まれ。作家、歌手、詩人として活躍。1996年に発表した処女小説『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞、2000年『きれぎれ』で芥川賞、2001年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、2002年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、2005年『告白』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
よかった!
動物と暮らしている人には是非オススメしたい本です。
前作もそうでしたが、今回も同じ気持ちになりました。
我が家で暮らす犬達と共有できる時間を、大切にしよう。と
初心に帰らせてくれる本だと思います。
野良猫を何匹も引き取って、育てるという事は
なかなかマネできない事です。
頭の下がる思いがしました。
『猫にかまけて』の第二弾
町田康さんの文章からは、所謂「動物愛護者」から感じられる視野狭窄、人間と動物は同じものだ!という押し付けがない。
大抵の「生き物好き」は、人間に似た思考・行動をするから動物も尊いと考えがちで(特に愛犬家にこの傾向が強い気がする)、つまりは人間が好き、結局のところ人間に近いものしか認めていないのではないだろうか、とツッコミたくなる人も多い。
ところが町田康さんは、ありのままの猫、人間が理解出来ない部分も含めて、猫そのものが好きらしい。不器用に懸命に、そして嫌味なく彼等の味方であろうとしているように感じられた。
うっかりすると人間を癒す為だけに存在すると思われがちなペット達との関わり方を、改めて考えさせられる本だと思う。
私も猫を飼っている。こういう飼い主でありたいと思う。
第一弾の『猫にかまけて』と二冊セットで、全ての生き物好き必携の著。飼う側の姿勢を正してくれる、素晴らしい本です。
…猫の写真も可愛いですよ(笑)。
増していく真摯さ
前作『猫にかまけて』に続く猫ライフエッセイ第2弾。
まず、前作に比して、町田氏はいっそう生き物に対する真摯さが増してきているなと感じた。悲しくもこれは、次々と訪れる猫たちの死による結果なのだろうが、しかし、今のような世の中で動物の死からこれほど自身を顧み、疑い、生に対しての追求を怠らない人が、他にいるだろうか。
そう、町田氏は飼い猫たちを「ペット」などとは思っていないのだ。人間である自分と対等の、いや、ともすればそれ以上の者として動物たちに接している。単なる愛護心からでなく、共に暮らすことによって生そのものを教えてくれる存在として、猫たちを見ているのだと思う。
町田氏ファンのあいだではすっかり有名となったゲンゾーの死に接して、彼は強い自責の念に駆られていることを述べている。そんなに思い詰めずに、と思う一方、彼のそういった姿勢をなぜか私は拒むことができない。おそらく、自分も人間という生き物としてこうありたい、という思いがあるからなのだろう。
本書のタイトル『猫のあしあと』は、間違いなく著者の増幅された真摯さの反映だと言える。以前は『猫にかまけて』いたのが、もう「かまける」とかそんなレベルではなくなったことを示しているのだ。(表紙のカバー写真も、前作に比べてかなりほの暗さがある。)
町田氏特有のエピソード描写で抱腹ものの部分もあるが、笑いだけでは済まされない、「生きていく者」としての内省を見つめさせられる一冊。





