ゴシックハート
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #144706 / 本
- 発売日: 2004-09
- 版型: 単行本
- 242 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
ゴシックでなければ生きられない。
死と暗黒、耽美と残酷に彩られたゴシック世界の全貌を、澁澤龍彦・中井英夫の後継が描く初の本格[ゴシック]評論。
1 ゴシックの精神 ゴシック・ロマンス ゴシック・ロック 「ゴス」
2 人外——中井英夫 江戸川乱歩 「フランケンシュタイン」 「吸血鬼」
3 怪奇と恐怖——「アッシャー家の崩壊」 ホラー小説
4 様式美——三島由紀夫 澁澤龍彦 建石修志 村上芳正 ウィトキン シジスモンディ
5 残酷——「責苦の庭」 大蘇芳年 サド
6 身体——「攻殻機動隊」 「銃夢」 「ヘルター・スケルター」
7 猟奇——E・A・ポオ 海野十三 S・キング
8 異形——楳図かずお 「のろいの館」 「みにくい悪魔」 「おそれ」
9 両性具有——マリリン・マンソン 浅田彰 「ポルポリーノ」
10 人形——ベルメール 四谷シモン 三浦悦子 マリオ・A
11 廃墟と終末——フリードリヒ グラック 稲垣足穂 「デビルマン」 「新世紀エヴァンゲリオン」
12 幻想——キャリントン バロ
内容(「BOOK」データベースより)
死と暗黒、耽美と残酷に彩られたゴシック世界の全貌を、渋沢龍彦・中井英夫の後継が描く初の本格「ゴシック」評論。
内容(「MARC」データベースより)
いくつかの飛躍と変質はありながらも一貫した世界を作り上げてきたのが「ゴシック」という名の感受性である-。死と暗黒、耽美と残酷に彩られたゴシック世界の全貌を描く本格「ゴシック」評論。
カスタマーレビュー
病んでしまいそうな言語化
全12章からなる書き下ろし。
ゴシックの精神から始まり、人外、怪奇、様式美、残酷、身体、猟奇、異形、両性具有、人形、廃墟と、
作者がゴシックと捕らえるカテゴリーについて、小説漫画アニメからも論じている。
全体を通じて言えるのは、選出した作品が何故ゴシックとして素晴らしいのかを論じ、かつ人間の心に潜む残虐さを再確認させる。
故に取上げられている作品のエグさと合い重なり、執拗な1冊に仕上った。
人間として誕生したものに、ゴシックに惹かれない者は存在しないのかと思わせるほど、多用なゴシックについて論じている。
そうなると、自己の深層心理との対話に繋がり、健全に生きれなくなりそうになる。
ゴシックに染まり生きてゆくのは、精神面で負担が大きそうだ。
黄昏に臨む感受性
私自身が、ジャンルを問わずに幻想的なものに魅力される理由について、これまで明快に説明し得たことがなかった。しかし、この著作に示された理論により、今私は、他者に自己の嗜好について語ることができる。
「なぜ、幻想的なものが好きなのかって?この本に全て書いてあるから。この本を読んでみてください」と。私が幻想的なものにひかれる衝動の根底にあるもの。それは、この本の言葉を借りて一言でいうと「人外の自覚」である。
そして、著者は様々なモチーフを自在に泳ぎながら、人であることを悲しみ続ける異端者の内的自覚の物語を紡いでゆく。そうした点において、本書は、作家の命賭けの告白ともいえる。
耽美に生きる。
高原英理さんの評論集。
今、というべきか90年代ある少女たちを席巻した、「ゴシック・ロリータ」のことについても言及している。もっとも、そこから書くことを連想されたのかもしれない。
内容は当然、「ゴシック」の語源から端を発し、
その独特の終末観、退廃を愛する心、そして「異形」を思い、「人形」を思う心にある。かの渋沢龍彦、中井英夫の描いた世界、
そして近年映画化された「イノセンス」から、球体人形についても述べてある。
ゴスを愛する女の子たちは確かに流行を追い求めてはいない。
色は「黒」で、もてることなどは考えていない(大半の男の子は、この格好を嫌う)また、先ほどの「異形」を愛する、吸血鬼信仰(といっても、本来のウラド・ツェペシュ公は決して美形ではなかったし、トランシルバニアの吸血鬼神話は、土着的な話らしい)などからか、「リストカット」に代表される自傷行為を繰り返すケースが多い。
すべてとはいわない。
人間を、自分さえも、「生きているもの」としたくないから、なのだろうか。
ここまでくると、一種の社会病理にも思えるのだが、
彼女たちの愛する世界はまさに「人形」なのである。
この分野に興味がある方は、ぜひ読むと面白いと思う。
高原さんの別の著作よりは、読みやすく、理解しやすい部分が多いと思われる。





