決断の代償 ブレアのイラク戦争
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #573007 / 本
- 発売日: 2004-04-09
- 版型: 単行本
- 354 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
「不人気というのは、時に指導者が払わなければならない対価であり、信念の対価でもあるのです」
ブレアは断を下し、窮地に立たされた。小泉首相は決断すらも放棄した。英国首相の苦闘から、日本の不幸が見えてくる。
情報操作、議会対策、ブッシュへの説得工作――大規模な反戦デモが起きても、ブレアはひるまなかった。イラクで「大量破壊兵器」さえ見つかれば、私がやってきたことの正しさがわかる。彼はそう信じて疑わなかったからだ。まさか、この過信がもとで、やがて自殺者まで出る事態を引き起こすなどとは考えていなかった。
ブレアの周りには、個性豊かな側近たちがいた。彼らは、首相のシナリオ実現に過剰なまでの自信を持った。世論対策の秘策を練るメディア戦略のプロ。対米交渉を一手に担う「首相の影」と呼ばれる補佐官。その一方で、戦争の大義に疑問を感じ、閣僚を辞任して政権批判へと転じた人物もいた。――(「まえがき」より)
内容(「BOOK」データベースより)
ブレアは断を下し、窮地に立たされた。小泉首相は決断すらも放棄した。英国首相の苦闘から、日本の不幸が見えてくる。
内容(「MARC」データベースより)
情報操作、議会対策、ブッシュへの説得工作。大規模な反戦デモが起きても、ブレアはひるまなかった。言葉の限りを尽くした攻防と、あまりにも大きな代償を伴ったブレアの決断を描くドキュメント。
カスタマーレビュー
読み物としての面白さと第一級の情報性
颯爽とした若きリーダーとして登場したブレア首相も、イラク戦争後は精彩を欠いている。結局、ブッシュにくっついて一緒に戦争する程度の人だったのか、とがっかりしたものだ。
だが、この本には、ブレアがイラク戦争に至るまでに、イギリス独自の外交を展開してなんとか国際社会の合意をとりつけようと苦闘した様が克明に描かれている。ブレアの意を受けた側近たちの水面下の交渉、国内世論の説得、国連第二決議案をめぐる国際間のぎりぎりのかけひき・・・。筆者はNHKの特派員としてロンドン・カイロに駐在した経験を生かして、日本人のうかがい知れない国際外交の世界、そして議論をつくすイギリス政治の世界を、生き生きと描写している。膨大な資料に基づきながら、イギリスの風土や個性あふれる政治家たちの群像が、時にユーモラスにさえ語られている。
ブレアは自らの信念に基づいた決断をし、国内外を説得しようと奮闘したが、その結果は「大儀なき戦争」への加担という最悪の事態になった。しかし、その過程をあらためて追うと、決断もなく、議論もないまま「アメリカを支持する」と自衛隊を送り出してしまった日本の首相と国民が、なんと幼く見えることか。
帯に書かれている言葉「英国首相の苦闘から、日本の不幸が見えてくる」が、なるほどなと思える読後感である。
すべての読書好きにおすすめしたい一冊。
代償の代償
04年4月、イラクにおける日本人拘束事件(3人、次に2人)が生じ、紆余曲折の末、解放される経過と併行してこの本を読んだ。「第3の道」の政策による新しい時代を模索し実践していると思っていたイギリス首相ブレアが、その政策とはおよそ異なるアメリカの希代の大統領ブッシュと足並みを揃えてイラク戦争に率先して突入したのはなぜか。また、サダム・フセインの大量破壊兵器の「45分使用可能性」についての政府の情報操作をめぐっての疑惑事件の背景はどのようなものであったのか。これらの疑問について、本書は、ジャーナリストとしての取材による経験と、資料に基づいて、わかりやすく書いている。お勧めの本である。
著者はブレアの決断を評価していて、反面、国民への説明責任を果たさずにブッシュに追随し自衛隊派遣を決断したジュンイチとの違いを暗に示している。しかし、言うまでもなく、「決断の内容」が現実政策的にも歴史的にも妥当であるかどうかが、問われるのであり、その点では、ブレアもジュンイチも同一面で審判されるべきではないのか。
いわば、「決断の代償の代償」が、日本人を対象としただけではない拘束・殺害事件、そして引き続く無辜の民の殺戮(イラクのみではないパレスチナほかを含めての)04年4月の事態につながっているのではないか、と思う。
イラク戦争の本質がやっと理解できた
かねてよりブレア首相がなぜイラク戦争にのめりこんでいったか?が不思議で
した。政治的人間的には前クリントン大統領と親密であっただけに、ブッシュ
政権との距離をこれほどまでに一体化させた理由がわかりませんでした。
ところが本書を読んで疑問が氷解! NHKロンドン特派員としての経験から見事に解明してくれています。
この戦争をアメリカ側から描いたものは多くありますが、それらを凌ぐ内容です。シラク大統領はじめEU諸国の動きも明快。
内容とあわせて文章もよく、今なお進行中のこの戦争に関心のある方には強く
お薦めしたいと思います。




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