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母なる天皇―女性的君主制の過去・現在・未来

母なる天皇―女性的君主制の過去・現在・未来
By ベン=アミー シロニー

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  • Amazon.co.jp ランキング: #364655 / 本
  • 発売日: 2003-01
  • 版型: 単行本
  • 446 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
世界で唯一の「天皇王朝」、最古最長のその永続性の謎を解き明かす。

「天皇女帝論」「天皇家存続の危機」も考察。
日本研究第一人者の渾身のライフワーク!!

15世紀もの長い歳月にわたり、日本のロイヤル・ファミリーはその地位を追われることも、その地位をおびやかされることもなかった。歴史学的ならびに社会学的な見地からすれば、天皇の王朝の連続性と一貫性はひとつの謎(エニグマ)である。
本書は、ジェンダー(性差)とディヴィニティ(神性)という分光装置(プリズム)をもちいることによって、天皇たちの謎に取り組もうとするものである。日本の君主たちはその多くが男性だったが、時代を経ても女性的な特質をずっと保持しつづけてきた。天皇の王朝の長命さは、天皇たちが父性的人間像(ファーザー・フィギュア)であるよりは、きわめて弾力性に富む「ソフトな」象徴的権力をふるう、母性的人間像(マザー・フィギュア)であった事実に由来するのではないだろうか。――「まえがき」より抜粋

内容(「BOOK」データベースより)
世界で唯一の「天皇王朝」、最古最長のその永続性の謎を解き明かす。「天皇女帝論」「天皇家存続の危機」も考察。日本研究第一人者の渾身のライフワーク。

内容(「MARC」データベースより)
世界で唯一の「天皇王朝」、最古最長のその永続性とは? ジェンダー(性差)とディヴィニティ(神性)という分光装置(プリズム)を用いて、天皇たちの謎に取り組む。日本研究第一人者の渾身のライフワーク。


カスタマーレビュー

こんな見方も・・・5
著者はもちろん日本人ではないのですが、ひょっとすると日本人以上に天皇について良く理解しているのではないかとも思われる内容です。また「支配者」としての父性的な面と「象徴」としての母性的な面との対比と言った、その他の天皇論とはまた違った観点からの考察が出来る良書です。

日本人にとっての天皇の存在意義とは5
「ヒロヒト」のハーバート・ビックスのように、日本人左翼学者の「反天皇制」的見解にのみ頼る愚を犯さなかった点だけでも「花丸」ものだが、シロニー氏は日本国民の天皇への崇敬の念が、共産主義者の煽動や敗戦後の「人間宣言」に象徴される連合国による貶めをみた後も一向に変わることが無かったという重要な点にふれ、また『現人神』という名の「唯一絶対神」として国民に拝跪を強制した事実は無い、と言う事実にも言及する真摯な姿勢で精緻・明快な分析を展開している。

思うに、日本人にとっての天皇の存在意義とは、己等自身の存在意義の確認に他ならないのではないだろうか。天皇の祖先は日本人全ての祖先であり、天皇家は日本の全ての家の『本家』的存在である。左翼の言う『搾取者』ではない。連綿と続く家系に課せられた重圧を伴う責任を果たそうとする『天皇』という至高の権威を戴くことで、日本人は己の存在理由を認識でき、また天皇の絶対的権威は、「公民」としての国民の地位を権力者の横暴から守る傘にもなってくれるのである。日本に真の意味での独裁者が生まれ得ない理由はここにある。天皇自身にとってすら、恣意的・独善的権力の行使は「至高の権威」の喪失をも意味するからである。

天皇を戴くということは、大自然を八百万のカミとして畏怖・尊重する日本古来の宗教的感情を踏襲していく、という日本人の人間としてのあり方を再確認するということでもあり、ひいては地球環境の更なる汚染・破壊をくいとめるという使命の認識にもつながる。
世俗的権力に対するに天皇という「至高のオンブズマン」をもって、日本はなんと仕合せなことか。

天皇制廃止どころか、廃止された宮家の復活など皇室の存続のための具体策こそをもっと真剣に考えるべきだと思う。

日本人にとっての天皇の存在意義とは5
日本人研究者を含めた天皇論の中でも際立って精緻・明解な分析とイデオロギーの抑制に好感が持てる。「ヒロヒト」のハーバート・ビックスのように、日本人左翼学者の「反天皇制」的見解にのみ頼る愚を犯さなかった点だけでも「花丸」ものだが、シロニー氏は日本国民の天皇への崇敬の念が、共産主義者の煽動や敗戦後の「人間宣言」に象徴される連合国による貶めをみた後も一向に変わることが無かったという重要な点にふれ、また『現人神』という名の「唯一絶対神」として国民に拝跪を強制した事実は無い、と言う事実にも言及する真摯な姿勢で本書の信用度を高めている。

日本人にとっての天皇の存在意義とは、己等自身の存在意義の確認に他ならないのではないだろうか。天皇の祖先は日本人全ての祖先であり、天皇家は日本の全ての家の『本家』的存在である。左翼の言う『搾取者』ではない。連綿と続く家系に課せられた重圧を伴う責任を果たそうとする『天皇』という至高の権威を戴くことで、日本人は己の存在理由を認識でき、また天皇の赤子としての「天下のお百姓」、近代的に言うなら「公民」としての自らの地位をも、権力者の横暴から守る為に天皇の権威が傘になってくれるのである。日本に真の意味での独裁者が生まれ得ない理由はここにある。天皇自身にとってすら、恣意的・独善的権力の行使は「至高の権威」の喪失、即ち退位を意味するからである。

天皇を戴くということは、大自然を八百万のカミとして畏怖・尊重する日本古来の宗教的感情を踏襲していく、という日本人の人間としてのあり方を再確認するということでもあり、地球環境の更なる汚染・破壊をくいとめるという使命の認識にもつながる。 廃止された宮家の復活など皇室の存続のための具体策をもっと真剣に考えるべきではないだろうか。