トキオ
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #72013 / 本
- 発売日: 2002-07
- 版型: 単行本
- 414 ページ
エディターレビュー
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遺伝的な難病ゆえ、短い生涯を終えようとしているわが子。「『生まれてきてよかったか』と尋ねたかった」とつぶやく妻に、主人公、宮本拓実は語りかける。今から20年以上前に、自分は息子と会っていたのだと…。
定職を持たず、自堕落に生きていた若かりし日の拓実の前に、見知らぬ若者が現れる。トキオと名乗るその青年とともに、拓実は、行方不明となったガールフレンドの捜索に乗り出した。
死んだ息子が過去にタイムトリップして父親の窮地を救うという、時間移動を機軸にした物語である。本格推理からコミカルなものまで、ミステリーのあらゆる分野を手がける著者の作品のうちでは、母と娘の心が入れ替わる大ヒット作『秘密』に通じるファンタジー小説に分類されるだろう。
本書では、昭和45年の東京や大阪の街並みと、雑然とした時代を生きる若者の姿を背景に、父と子の見えないきずながつづられている。ノスタルジックな雰囲気漂うストーリーにもかかわらず単調だと感じさせないのは、もうひと組の親子、すなわち拓実とその実母の秘められた関係や、スリリングな人質救出作戦が組み込まれた巧妙な構成にあるといえよう。また、冒頭の「明日だけが未来じゃない」というトキオの言葉に代表される、登場人物のセリフも物語に厚みを出している。甘くせつなく、そしてさわやかな余韻が読後に残る作品である。(冷水修子)
出版社/著者からの内容紹介
1979年、浅草。時を超えた奇跡の物語
男は父親になっていく。「彼」との出会いによって。
俺は、あんたの息子なんだよ、宮本拓実さん。未来から来たんだ。
あと何年かしたら、あんたも結婚して子供を作る。
その子にあんたはトキオという名前をつける。
その子は17歳の時、ある事情で過去に戻る。
それが俺なんだよ。
内容(「BOOK」データベースより)
男は父親になっていく。「彼」との出会いによって。1979年、浅草。時を超えた奇跡の物語。俺は、あんたの息子なんだよ、宮本拓実さん。未来から来たんだ。あと何年かしたら、あんたも結婚して子供を作る。その子にあんたはトキオという名前をつける。その子は十七歳の時、ある事情で過去に戻る。それが俺なんだよ。
カスタマーレビュー
最後の一頁に感動しました
東野圭吾さんの作品は、かなり読んでるのですが、
最後まで一気に読ませる力はさすがですね。
この作品も、一気に読ませていただきました。
話の内容は他の方が触れているので、詳しくは書きませんが、
親子の情愛をとことん考えさせられる作品だと思います。
特に、最後の一頁は「う~ん・・・」と感動させてくれました。
最後の一行、主人公が息子に呼びかける台詞があるのですが、
僕はその最後の一行で、身体が震えてしまうくらいに感動しました。
近頃は、いろんな事件が多いですが、本当に心が暖まる作品だと
思います。
最後の一頁、最後の一行の台詞をみなさんに読んで欲しいと思います。
泣いた怒った困った、また泣いた
不治の病が原因で今にも息を引き取ろうとしている我が子。
そんな中、父親の拓実が語り出す。トキオのこと20年以上前のことを・・。
私も貴方もみんなも「生まれてきて良かったですか?」という問いに
「はい、もちろんです。両親には感謝しています。」
と即答できますか?ほんのわずかでも首をかしげた方(私も)
この作品を是非読んでみたらいいでしょう。
理屈っぽい話じゃありません。人が生まれ、経験や周囲の助けを受け成長する
様がトキオと拓実のかけあいや周囲の目線から実に解り易く描かれています。
自堕落になり世間や社会に不満をぶつけたい気持ちはみんな少なからず抱えています、
この作品を読むことで涙を流すことでそんな気持ちを軽減して下さい
夫婦で読むのにもおすすめです。
明日だけが未来ではない
最後の10ペ-ジに差し掛かったあたりから本の上に水滴がたれ滲ませた。視界がぼけそれでも嗚咽をこらえながらペ-ジをめくる。本を読むという作業の中でかつてここまで涙したことはなかった。ただその涙のわけは自分でもわからない。感動して泣いた。切なくて泣いた。それもあっただろうがそれだけの要素で頬をぬらしたのではない気がする。「明日だけが未来ではない」作品中で何度も繰り返されてきたこの言葉の意味や重みがラストになるに近づいてひしひしと伝わってくる。体中を駆け巡る戦慄。それがきっと涙という形であらわれたのだろう。それにしても東野圭吾の作品の幅には驚かされる。「探偵ガリレオ」や「分身」などで科学、医学に造詣の深い作品を生み出したかと思えばこの「トキオ」や「秘密」のように感情や人間の内面性を描くためのまるでSFチックな作品を書き上げる。主人公「宮原拓実」を未来から来た自分の息子「宮原時生」が救いに来る。どこか使い古されたようなそんな児童書じみた設定さえ東野圭吾が使えばこんなにも素晴らしい作品になる。一度読み出せば飽きさせることなく最後の1ペ-ジ、最後の1文まで引っ張っていく。ラストでは何よりも気の利いた1文が読者を待ち受ける。背表紙を閉じて感嘆のため息が漏れる。人それぞれにとっての未来、大人になるということ、読み終えた俺はしばらく動けずにいた。





