異端の夏
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #967931 / 本
- 発売日: 2001-03
- 版型: 単行本
- 466 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
夏の盛りの別荘地で忽然と消えた12歳の少年。うろたえる家族や妻に手を挙げる画廊経営者に古傷を抉られた辰巳刑事は、少年の母・室谷康子に次第に惹かれていった。そして、捜査線上に現れた“疑惑の人々”は、室谷画廊に何らかの関係のある者ばかりだった。刑事は夏を駆け抜け、恋に身を焦がす。佐久、軽井沢、東京、少年の消えた夏が迷走する。過去の秘密、疑心暗鬼、謎と愛に翻弄される人々の行方。長編恋愛サスペンス。
内容(「MARC」データベースより)
夏の別荘地で忽然と消えた12歳の少年。うろたえる家族や妻に手を挙げる画廊経営者に古傷を抉られた辰巳刑事は、少年の母に次第に惹かれていく。過去の秘密、疑心暗鬼、謎と愛に翻弄される人々の行方を描く恋愛サスペンス。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤田 宜永
1950年、福井市生まれ。早稲田大学第一文学部中退後パリに住み、エール・フランスに勤務。1986年『野望のラビリンス』で作家デビュー、その後、ミステリー、ハードボイルドを次々に発表。1995年『鋼鉄の騎士』で、日本推理作家協会賞長編部門受賞。最近では恋愛小説に新境地を開き、注目を集めている。『巴里からの遺言』『樹下の想い』『求愛』『壁画修復師』『はなかげ』『艶めき』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
複雑な背景を交えた、良質の恋愛サスペンス!
長野県西軽井沢の別荘から12歳の少年が姿を消した。最初に少年の母親から事情を聞いた刑事の辰巳は捜査を開始するが、途中までの足取りまではつかめたものの、その後の捜査は進展せず、やがてその一家から公開捜査をしてほしいとの要請で、公開捜査とするが、それまで身代金の要求も無かったのが、公開捜査後に犯人らしき人物から身代金の要求を受けた。東京都内での受け渡しに指名された母親と同乗した辰巳だったが、意外な盲点といえる場所で犯人に身代金を取られるが、子供の姿は依然として見つからない。そして捜査を続けていく中で、走査線上に現れたのは誘拐された子供の室谷一家と関わりある者ばかりで、複雑な過去が絡んでいることがわかった。その捜査の一方で、自らの過去を思い起こすこととなった辰巳は、少年の母親に気持ちがどんどんと惹かれていく。そしてやがて意外な場所で少年の遺体が発見され、犯人の憎悪、そして過去の意外な真実に明らかにされていく。
物語はサスペンスではあるものの、刑事と誘拐された母親との恋愛も描かれ、展開には複雑な背景が絡み合ってはいるものの、それが巧くまとめられた作品。事件背景、登場人物の過去、辰巳刑事と少年の母親のそれぞれに抱えているもの、事件に大きく関わる室谷家の隠された秘密……が、一本に線に繋がり、サスペンスとして展開も幅を広げている。その物語で事件捜査と共に進展していく、辰巳刑事と少年の母親との関係がラストで明らかになるが、この描写が多少物足りなかったのと、ラストの続きが読んでみたいとも思ったが、全体を通すと読みごたえのあるサスペンスとなっています。

