子産〈下〉
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #196686 / 本
- 発売日: 2000-10
- 版型: 単行本
- 369 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
人を活かす礼とは何か
時代を超えることばをもった苛烈なる改革者にして情意あふれる恵人・子産。比類なき風格で描かれる宮城谷文学の名篇!
内容(「BOOK」データベースより)
人を活かす礼とは何か時代を超えることばをもった苛烈なる改革者にして情意あふれる恵人・子産。比類なき風格で描かれる宮城谷文学の名篇。
内容(「MARC」データベースより)
人を活かす礼とは何か。時代を超える言葉をもった苛烈なる改革者にして、情意あふれる恵人・子産。孔子に敬仰された賢相と武にすぐれたその父。父子二代にわたる勇気と徳の生涯を辿る歴史叙事詩。
カスタマーレビュー
今こそ知りたい、礼の本義とその実践
春秋期を多く取り上げた宮城谷作品の中で、いつもその向背が定かではなく独特の悪役ぶりを発揮してきた鄭は、どこか気になる存在であった。時代は春秋でも末期、君主を主体とした時代から家老・重臣ともいうべき大夫の時代にうつる端緒であり、主体の移行とともに歴史を変遷に多くの人間達が関わりはじめる。そしてこれ以降、戦場にすらあった典雅な礼が失われる戦国時代に突入する。本作はその変革期にあって大国の間で漂うような外交を続けてきた鄭を舞台に、確固たる礼をしき、法規、国力ともに断固たる意思によって改革した子産の生涯を描いた大作である。宮城谷作品には独特の「宇宙観」が存在するが、ここでは他の作品よりも明確にこの宇宙を体現するものとして礼を捉え、子産はまさにこの礼に則って行動をしていく。後に子産を尊敬する孔子が礼を唱えるがその礼より概念は広い。また子産は貴族独特のえん曲な言い回しではなく、独自の「修辞」を用い自己表現を行った人物でもある。傑作「孟嘗君」では架空の人物も交えながら躍動感にあふれる世界を展開していったが、本書では一切の架空を廃し、徹底して事実を表現したという。そのことによりまた一段と躍進した感のある宮城谷文学の中で、現在の我々の認識とは異なる、この「礼」や「修辞」の世界を知った。
徳は弧ならず
正義を貫く子産の周りに志を同じくする人が集まり始める。
鄭王である簡公もその一人。
”徳”の有る人間の周りには、人が集まる。決して孤独ではない。
孔子の言葉を思い出す。
父が殺され、王が監禁されている。
その父の死骸には目もくれず、王の救出のみに集中する子産。
その心の置き所に人は心を動かされる。
農地改革の時は、多くの非難を浴びながらも実施する。
子産は、その非難を自分ですべて受け入れる。
3年後、その農地改革は身を結ぶ。
人々は、子産の心を始めて知る。
人の上に立つ人間とはこうでなければいけないのだろう。
その理想像がここにある。
孔子が最も尊敬し、最高の人格者と呼ばれた政治改革者
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