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宇宙の庭―竜安寺石庭の謎

宇宙の庭―竜安寺石庭の謎
By 明石 散人, 佐々木 幹雄

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  • Amazon.co.jp ランキング: #777481 / 本
  • 発売日: 1992-02
  • 版型: 単行本
  • 243 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
細川勝元が建立した龍安寺──その石庭におかれた15個の石は何を表現しているのか。従来の説を覆し、夜の空に瞬く星座カシオペアを、地上に移し替えた“宇宙の庭(スペース・ガーデン)”と推理する。さらに応仁の乱で山名宗全と対峙した勝元は、龍安寺の山深く膨大な財宝を隠したといわれる。その謎を大胆な仮説で解明する。

内容(「BOOK」データベースより)
大胆な仮説、驚嘆すべき推理力。石庭の「虎の子渡し配石」「七・五・三配石」「心の字配石」をくつがえし、謎に満ちた竜安寺の真実に迫る。石庭500年の謎とは?応仁の乱の真相とは?アカデミズムとエンタテイメントを融合させた知的ミステリー。

著者紹介
1945年神奈川県藤沢市に生まれる。中央大学文学部卒。美術・歴史・地学についての造詣が深く、気鋭のユニークな作家として注目されている。著書に『東洲斎写楽はもういない』『二人の天魔王』(共に講談社文庫)、『ジェームス・ディーンの向こうに日本が視える』『謎ジパング』(共に講談社)などがある。


カスタマーレビュー

世の庭園研究家を名のる人必見の一冊5
今まで頭の中では理解していたつもりの竜安寺石庭。鳥玄坊先生のあらゆるフィルターを通しての洞察力に、竜安寺石庭に対する全ての固定観念は捨て去られた。最初の結論で十分納得してしまった私であったが、その先にはさらに驚愕の結末が。今まで名だたる庭園研究家がしてきた推理を一変させてしまうとても興味深い一冊。

創造と想像の交点5
私はこの本から明石散人の著作にはまり、全作品を読まずにはいられなくなった。彼が提案する「ゲーム」は知的で、頭の中のシナプスが段々と形成されていく中で答えが導かれていく。そうなるともう中毒である。このような刺激がまた欲しくなる。京都・龍安寺の石庭が何を表しているのか?これが答えか、素晴らしいと思ったのも束の間、驚愕の答えがその後展開される。筆者は宇宙を視れるのであろう。その宇宙を感じながら、この作品を書いたに違いない。明石散人の著作はどれを読んでも面白いが、この作品は是非、一番か二番目に読んで欲しいと思う。こんな面白い本があったのかと絶対に驚くはずだからである。

博識は興味深いが基礎資料の調査不足が惜しまれる4
明石散人のカゲである、鳥玄坊先生が誇る博識と洞察に対して、読み進む読者は大いに敬意を払いたくなるほど、古文書の引用は目を見張りたくなるほどだ。それは山のような情報を集める作業から始まり、文献を徹底的に読みぬく著者のダイナミックな姿勢が、一ページごとにひしひしと伝わってくるからだ。だが、結論がカシオペア座のWの地上投影だというのは、大衆を相手にしたエンターテーメントにしても、いささか落胆させられる推理だったというように思った。竜安寺の石庭を論じるためには、もっと本格的な学問との対決が必要だと考えるからである。それは博識を誇る明石散人ともあろう人が、世界に誇る秘伝書として知る人ぞ知る本として、藤井尚治・藤原肇の両博士が共著で出した「間脳幻想」(東興書院)を読んでおらず、そこに「竜安寺の石庭と黄金分割」があるのを知らないらしいからだ。しかも、同じ図が藤原博士の「経世済民の新時代」(東明社)の中に引用されているのに、資料集めに定評のある天下の明石散人先生が、それを見落としているのは不思議である。カシオペア論は一つの仮説として面白いとは思うが、黄金比理論に較べると遥かに幼稚であり、完全主義者の明石先生の文献調査での手抜きが惜しいと思った。だが、応仁の乱をめぐる時代を知るという意味では、本書は楽しく読める本であるというのは確かである。