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梅安冬時雨―仕掛人・藤枝梅安

梅安冬時雨―仕掛人・藤枝梅安
By 池波 正太郎

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  • Amazon.co.jp ランキング: #924038 / 本
  • 発売日: 1990-06
  • 版型: 単行本
  • 251 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
魔風(まかぜ)渦巻く品川宿に揃いもそろった極悪人。邪剣閃(ひらめ)く、妖剣躍る。生かして置けぬ悪人輩に、鬼の梅安仕掛け針。

憂き世の辛さはわかっているが許しちゃならない非道は非道。夕焼け染まった大川端に仕掛けのあとの蜆(しじみ)汁。彦さん、今夜は悲しい酒だ。

内容(「BOOK」データベースより)
魔風渦巻く品川宿に、揃いもそろった極悪人。邪剣閃く、妖剣躍る。生かして置けぬ悪人輩に、鬼の梅安仕掛け針。完結目前に絶筆となった藤枝梅安シリーズの長編傑作。

著者紹介



カスタマーレビュー

未完で終わったのは、残念です。5
仕掛人、藤枝梅安シリーズですが、池波先生の逝去により途中で終わっている。池波正太郎ならではの言い回し、人間に対する深い洞察、読者をグッと引き込む展開、池波小説は最高のエンターテイメントだと思います。否、私には人生の指南書であると思っています。だから、未完であるのは、まったく、残念です。巻末に余話として佐藤隆介、編集者による池波氏のインタビューがあるが、そのインタビューからも面白い学ぶべき視点が数多く読み取れ、また、氏の性格の断面も見え興味深く、それもためになります。「人間は悪事をしながら善事もなす」、世は、人間は矛盾で成り立っている。人は生まれたときから、死に向かっているということだけは、はっきりとわかっている。など、池波氏の小説は世の真理を学ぶのに良い本だと私は思って愛読しています。

なんと表現したらよいのか・・・4
絶筆にて未完。物語の先は読者によって異なるのだろう。
梅安シリーズは何を描いた作品だったのか。私はそこに『ままならないこと』、
或いは『人の世の不条理』を見る思いがする。善と悪とは紙一重。これは
作品の中で明示的に語られるけれども、その一方でもうひとつの不条理=
ままならなさが胸に迫る。それは、本巻で凄腕の刺客がたまたま十五郎を
たずねてきた剣聖に剣の道を絶たれる場面、前巻ではやはり凄腕の仕掛け人が
他人が既に試した方法と知らずに同じ轍を踏み苦もなく梅安の手にかかる場面など。
おしまの身の振りなどもそうだ。このことから、梅安も恐らくは結末までに思わぬ
しくじりで命を落としていたのではなかろうかと思ってしまう。人生の悲哀にじわり
と押し包まれる、大人の小説だった。

もしも願いが叶うなら5
あの世で描かれているであろうこの作品の続きを読ませて欲しい。

この作品は、主人公梅安が「因果応報」なのか「業」なのか「老い」なのか「潮時」なのか
いずれにせよ終末を予感し始めたところで筆が絶えています。
それがどこに行き着くのかを最も楽しみに読み進んでいたのに、
行く末の予想もできないところで筆が絶えてしまったのが惜しくてなりません。
ポケットから願いを叶えてくれるハイテク道具を出してくれるネコ型ロボットがいたら
真っ先にこの作品の続きを読ませて欲しいものです。

仕方ないので、この続きは「老後」ならぬ「死後」の楽しみにとっておきたいと思います。

せめて、この作品をはじめ池波作品を多数放映していた某テレビ局の時代劇枠の復活もしくは再放送をして欲しいものです・・・。