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小僧の神様・一房の葡萄 (少年少女日本文学館)

小僧の神様・一房の葡萄 (少年少女日本文学館)
By 志賀 直哉, 有島 武郎, 武者小路 実篤

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  • 発売日: 1986-10
  • 版型: 単行本
  • 267 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
子どもの涙だって、大人の涙より重いことがある。
子どもの動作と心情を鮮やかに描いた表題作をはじめ、白樺派の代表作家3人の作品13編を収録。

最初に教科書として読まれることが、作家にとっても、作品にとっても、必ずしも幸運でないことは、はじめに書いた通りである。志賀直哉が「小説の神様」などと呼ばれ、神殿にまつり上げられたことも、同様だろう。(中略)しかし、小説とはもっと自由で開放的なものである。何に感動するか。何を面白がるか、何を不思議がるか。作品の中に、どのような未知の世界を発見し、体験するか。それらはすべて読む者の自由である。同時にそれが、小説の自由でもある。――「わたしの中学、高校時代」より
後藤明生(作家)

内容(「BOOK」データベースより)
子どもの動作と心情を鮮やかに描いた表題作をはじめ、白樺派の代表作家三人の作品13編を収録。

著者紹介
【志賀直哉】
1883(明治16)年2月20日、父直温、母銀の二男として、宮城県牡鹿郡石巻町に生まれる。兄直行は前年、2歳8か月で死去。
【武者小路実篤】
1885(明治18)年5月12日、父武者小路実世、母秋子(なるこ)の8番目の最後の子として、東京市麹町区元園町に生まれる。5人の兄姉はすでに死亡、5歳の伊嘉子、2歳の公共(きんとも)だけが健在だった。
【有島武郎】
1878(明治11)年3月4日、父有島武、母幸子の長男として、東京市小石川区水道町に生まれる。父武は薩摩藩北郷氏の家臣の出で、明治維新後、大蔵省に勤め、当時関税局少書記官。武郎には、愛、壬生馬(みぶま)、シマ、隆三、英夫、行郎の6人の弟妹がいた。


カスタマーレビュー

忘れ去られるには惜しい作品群5
あまりに有名な「城の崎にて」ぐらいは読んでおこうか、というぐらいに気持ちで買ったのですが、地方の無名の芸術家との出会いを描いた武者小路の「ある彫刻家」の、なんていう話でもないのにぐいぐいと作家の世界に引き込まれる魅力。同じ都会の中にまったく違う世界が存在している不思議を考えさせられてしまう志賀直哉の「小僧の神様」。それ以外にもルポルタージュ風の作品から、時代物まで変幻自在に言葉を操る志賀直哉の作品群。「小説の神様」とは聞いていたけど、神様に出会えないまま生きていくところでした。作品ごとに、まったく違う読後感が味わえるのも、贅沢な気持ちになれます。子供だけに読ませるのはもったいない。大人も難しい言葉はちゃんと解説付きの方がいい。というわけで、テンコ盛りな魅力に敬意を示して、星5つとしました。