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仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)

仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)
By 東野 圭吾

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  • Amazon.co.jp ランキング: #9406 / 本
  • 発売日: 1995-03
  • 版型: 文庫
  • 294 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
8人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた8人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに1人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。7人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった……。

内容(「BOOK」データベースより)
八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった…。


カスタマーレビュー

幕はあがり読者はいつの間にか主人公の一人であるような感覚に陥る!5
 帯にある「スカッとだまされてみませんか」という宣伝文句はなかなかの効果があるのではないか。私自身、本書の「舞台」に登場する主人公であるような感覚(錯覚というべきか)にすぐに陥った。最後までほとんど休むことなく読み進めた。興奮と緊張感、最後まで予断を許さないストーリー展開に見入ってしまったということであろう。

 数日前の読売新聞に「編集長魂」という興味深い記事が掲載されていた。東大卒の文藝春秋編集長の話であったが、最終的な本の出版形態が「文庫」であることに着目し、東野圭吾氏の作品(たとえば『手紙』))を自分の出版社から文庫本として刊行することに成功したといった内容であったが、彼の作品は本書の講談社文庫をはじめ、文春文庫や光文社文庫、角川文庫など多くの出版社の文庫版が登場している(最も数が多いのは講談社文庫だろう)。

 やや関係のないことを書いてしまったが、直木賞を受賞した『容疑者Xの献身』に並ぶ本格ミステリという「触れ込み」はあながち間違いではなく、すでに言及したように、本書も最後の最後まで読者をいわば「釘付け」にする十分な醍醐味を有していることは間違いない。他の講談社文庫作品(たとえば『宿命』や『変身』そして『放課後』)に比べて、群を抜く部数を捌いている作品ではないけれども、プロローグを含む計6章(本書では「第一幕」という表現を用いている)の構成はさすがというべきで、周到に準備されたプロットと巧みに読者を誘い込む作者の並外れた筆力と文体は圧巻である。どちらかといえば初期の作品(本書刊行年は1995年)なのかもしれないが、まだ読んでいない読者はすぐに本書を手に取り味わっていただきたいと思う。

 本書と同じような「舞台」をモチーフにした『ある閉ざされた雪の山荘で』も併せて読んでもよいであろう(私は本書『仮面山荘殺人事件』をより推奨するが)。爽快感を味わえたことに今は感謝するだけである。

このトリックは成り立つのか?3
 トリックを使ったミステリーというものは、読者をひっかけるだけでなく、何らかの意味で登場人物の一部もだましているものがほとんどだろう。探偵だって、事件を解決するまでは、だまされているとも言えるわけだし。

 この小説は登場人物をだますという意味では究極的なもの。全てのトリックが、一人の登場人物をだますために構築されているのだから。
 でも、途中から何となく不自然な点は目についていて、最後に謎解きされてみると、このトリックは成り立つのか?、という素朴な疑問を感じる。だまされている登場人物もバカではないから、もっと早く気づいても不思議ではない。まあ、途中で気づいたら小説にはならないけどさ。

 そもそも、このトリックは、一人の女性の「死の真相」を探る目的で仕掛けられているわけだが、だます側の事情は色々で、一糸乱れぬチームワークでトリックを実行していくのは無理じゃないかと思ってしまう。それを言ってはいけないのかもしれないが…。

他作品と似ているのが気になるが、それでも面白い3
 同じ作者の「ある閉ざされた雪の山荘で」とは、舞台設定が似ているだけではない。山荘に来なかった者と登場人物との関係がどことなく似ている。まあそれはよい。許せないのは、肝心のトリックがそっくりなことである。東野圭吾のミステリーに最近ハマっているだけに、こういうネタの使い方はとても残念だ。

 とはいうものの二転三転する展開は、それが現実的かどうかはともかく、めちゃくちゃ面白い。結末は予想だにしなかった。「ある閉ざされたーー」とどっちを選ぶかと問われたら、文句なくこっちだ。